フェラーリの前会長であるルカ・ディ・モンテゼモーロが、2015年に向けてフェラーリが2013年に史上最年少で4年連続F1チャンピオンとなったセバスチャン・ベッテルと契約を行ったことを評価するコメントを行った。
今季、フェラーリでは度重なるチーム代表の交代など、大きな混乱の時期を迎えることになった。そして、長きにわたってフェラーリの最高責任者の座に君臨してきたモンテゼモーロも、親会社であるフィアット・クライスラーのセルジオ・マルキオンネ会長によってその職を追われている。
そのモンテゼモーロが、15日(月)にイタリアのメディアに対して次のように語った。
「私にとっても、そしてフェラーリにとっても、ひとつの時代が終わりを迎えた。だが、私は今でもフェラーリの大ファンだよ」
「(フェラーリの)新しい時代の幕が開こうとしている。恐らく、さらに経営重視ということになるだろうが、それでも重要なものだ」
先週、5年にわたってフェラーリのナンバー1ドライバーであったフェルナンド・アロンソのマクラーレン加入が正式に発表された。その際、アロンソは『El Mundo(ムンド)』に対し、フェラーリを去ることに決めた理由を次のように述べていた。
「まだ契約を2年残していたけれど、今後に向けてのプロジェクトに興味が持てなかったんだ。だから、別のところを探そうとした」
「彼ら(フェラーリ)が理解を示してくれたことに感謝している。彼らは僕にとどまれと言うことだってできたわけだからね」
モンテゼモーロは、そのアロンソの後任としてベッテルと契約を行ったフェラーリの判断は正しかったと次のように語った。
「フェルナンド・アロンソのことは残念だ。だが、ベッテルは正しい選択だよ」
「彼もフェラーリもリベンジしたいという同じ気持ちを抱いているからね」
モンテゼモーロはさらに次のように続けた。
「フェラーリがまたすぐに勝てるようになるかって? 私も本当にそう願うよ。気迫と情熱を持って(F1タイトルを)取りに行くことが重要なんだ。どうなるか様子を見よう」