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ロズベルグ、敗北から立ち直る

2014年12月12日(金)6:56 am

2014年F1は年間表彰式も終わって一段落。選手権2位に終わったニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)は、すでに失望を払拭、すっかり立ち直ったという。

今年のメルセデスAMGは、とにかく強かった。タイトル争いはロズベルグとルイス・ハミルトンの一騎打ちとなり、決着は二週間前の最終戦アブダビGPまで持ち込まれた。

オーストリア『Sportwoche(シュポルトヴォッヘ)』誌とのインタビューで29才のロズベルグは、アブダビ直後の失望感とその後の回復について次のように語った。

「スポーツの世界では勝利の気持ちに浸るのも、わずかなあいださ。それがいいところだ」

ハミルトンはアブダビGPの優勝、二度めのF1世界タイトルを手にしたが、2015年開幕戦までにハミルトンの優位は霧散すると、次のように述べた。

「僕も勝ちを経験したことがあるから、分かるんだ。勝ったって喜びは長く続かないよ」

「僕はすごく元気だ」とロズベルグはいう。2014年の悔しさからはい上がり、今は2015年に対する期待でいっぱいだという。

「みんなハッピーさ」とチームの感情を代弁するロズベルグ。「チーム全体が喜びに浸っている。一年が成功に終わっただけにね。ルイスもチャンピオンにふさわしいドライバーだ」

ロズベルグはドイツ『Auto Bild(アウト・ビルト)』に、こんなことも話している。「もちろん最初はすごくガッカリしたし、気落ちした。でもルイスの勝ちを認めてからは、比較的早く立ち直ったよ」

「彼(ハミルトン)は文句なしに世界チャンピオンだ」

2014年シーズン中、ハミルトンとの争いではしばしばブーイングも浴びたロズベルグ。チーム責任者のトト・ヴォルフは、アブダビGP中とその後のロズベルグの態度に感心しきりだ。

「単なるスポーツマンシップに留まらなかったと思う」と、ドイツ『Auto Bild(アウト・ビルト)』誌に語るヴォルフ。

「どんなドライバーも、彼ほどの振る舞いを見せたことがないね。彼の人格をよく表している」

しかし、決してそれをロズベルグの弱さととらえてはならないとヴォルフはいう。それどころか彼の意志は「石のように固く」「非情」だそうだ。

ロズベルグ本人は、それを「前向きな楽観主義」と呼んでいる。

「大事なことだと思うよ」「世界選手権争いは、いちど経験しただけでも、ものすごい。多くを学んだし、自分に足りないところも分かった」

「そのすべては、すごく細かいことなんだ。さっそくそれを実践するよ」というロズベルグだった。

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