2014年の最終戦アブダビGP直後に、前チーム代表であったマルコ・マティアッチに代わってフェラーリのチーム代表の座についたマウリツィオ・アリバベーネが、今週初めてフェラーリ専属ジャーナリストのレオ・トゥッリーニのインタビューに答えた。
フェラーリを長年にわたって支えてきたスポンサーであるマールボロから移籍してきたアリバベーネは、トゥッリーニの『Quotidiano(クオティディアーノ)』のブログの中で次のように語っている。
■来季は2勝もできれば十分
「2015年には2レースほど勝てればそれで十分だろう。(セバスチャン)ベッテルが1勝、そして(キミ)ライコネンが1勝すればね」
「セブ(ベッテルの愛称)はフェラーリというものを理解し始めているところだ。キミはすでに分かっているし、偶然ながら、キミは、すぐに現実との接点を失ってしまう者が多いF1という世界にあって、普通の人間として過ごしてきたという長所を持っている。幸いにもベッテルもそうなんだ」
そう語ったアリバベーネは次のように続けた。
「我々は誰一人として過去を悔やんだりしない。我々は未来を築き上げるためにここにいるのだからね」
「私は、社長である(セルジオ)マルキオンネが、我々の戦いに対してどれほど献身的であるかということを確信している。時間がたつにつれ、彼のことを知らない人たちの懸念が消えていくのが分かるはずだよ」
■しっかりとファンをつかむことが重要
アリバベーネは、さらに今日のF1の状態に言及しながら、次のように続けた。
「政治的なレベルで言えば、フェラーリは自分たちの会社にとって正しいと思うことを求めるのではなく、このスポーツを愛する人たちにとって正しいことを求めていくよ」
「レースの世界に身を置く者であれば誰しも、まず観客を増やすことの重要性を認識しなくてはならない。私は(高級時計の)ロレックスに関する話に興味はないし、F1をオリンピックや(サッカーの)ワールドカップのように人気のあるものにしたいんだ」
少し前にF1最高責任者であるバーニー・エクレストンが行った発言をひきあいに出しながらそう語ったアリバベーネは、次のように付け加えた。
「かつてはそうだったし、我々は、そうしたレベルにまで戻していかないとならないよ」