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生き残るため、すべてのチャンスにかけるとケータハム

2014年12月11日(木)16:51 pm

今季、経営破たんに陥ったケータハムが、F1での生き残りをかけて今も奮闘を続けている。

管財人によるチーム清算手続きが始められたことで、アメリカGP(第17戦)とブラジルGP(第18戦)を欠場したケータハムだが、批判の対象ともなったクラウドファンディング手法で一般から資金調達を募るとともに、イギリス人ルーキードライバーであるウィル・スティーブンスの持ち込み資金などにより、2014年の最終戦アブダビGPには日本人F1ドライバーである小林可夢偉とともに出走を果たしていた。

だが、そのレース後、チームの管財人であり、臨時チーム代表の地位にあるフィンバー・オコーネルは、もしケータハムが2015年もF1出走を目指すのであれば、2、3週間以内には新たなオーナー候補者へチームを売却しなくてはならないと語っていた。

オコーネルはそのとき、真剣にチーム買収を検討している投資家との交渉を行っていることを明らかにし、その投資家も「自分と同じように、もしすぐに何らかの手を打たなければ、チームはこのまま消えてしまうだろうと感じている」と語っていた。

しかし、すでに最終戦のアブダビGPからは2週間以上が経過している。だが、オコーネルは11日(水)に、まだ「興味を抱いている3つの出資候補者」との交渉が続けられていると語った。

共同管財人であるヘンリー・シナーズも、『BBC』に対し次のように語っている。

「我々はチームの生き残りをかけてあらゆる可能性を探りたいと思っているし、最終期限を設けるつもりはない」

ケータハムにとって、いくぶん事態の深刻度が軽減されたと考えられるのが、来季も2014年型のシャシーとエンジンで出走することが今シーズン後に認められたことだ。

オコーネルも、そのことによってチーム買収候補者にとっては「さらに時間と選択肢」が与えられることになったと語っていた。

「それは、現在私が交渉をしているすべての相手にとって興味深いものだ。それによって彼らには、より簡単にF1に参入することができるという選択肢が与えられることになる」とオコーネルは付け加えた。

だが、シナーズは、新たなチームオーナー候補者にとっては、買収が遅くなればなるほど「リスクが高くなる」と警鐘を鳴らしている。すでにチームを解雇された状態となっているスタッフたちが、着実に新たな職を得始めているからだ。

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