2015年シーズンに17歳でF1デビューすることが決まっているマックス・フェルスタッペン(トロロッソ)が、近代的なF1チームでの仕事は楽だと語った。
トロロッソが17歳のF1ドライバーをデビューさせることに対しては批判の声も上がっており、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)では、2016年以降に関してはF1に出走するためのスーパーライセンス発給要件に年齢制限や下位カテゴリーにおいて一定の経験を有することを盛り込んだ。
これにより、フェルスタッペンはF1史上最初で最後の17歳のドライバーということになりそうだ。
2014年シーズン終盤には、数レースで金曜フリー走行1回目に出走するなど、着実に来シーズンのデビューに向けた準備を行っているフェルスタッペンだが、まるでアヒルが泳ぎ方を覚えるかのようにすんなりとF1になじむことができたと主張している。
ドイツの『Speedweek(スピードウィーク)』から、F3から一足飛びにF1へと駆け上がったことについて質問をされたオランダ人ドライバーのフェルスタッペンは「大きな問題は何もなかったよ」と答えた。
フェルスタッペンは、2014年にカートを卒業して、初めてフォーミュラカーでのレースに参戦していた。そして参戦初年度となったヨーロッパF3をランキング3位で終えている。
「大きいチームでの仕事のほうが、小さいチームのときよりは楽なんだ」とフェルスタッペンは続けた。
「腕のいいスタッフがクルマの周りにたくさんいるし、全員が自分のすべきことを明確に理解している。下位カテゴリーよりもチームにおける役割も明確になっているしね」
そう語ったフェルスタッペンは、次のように付け加えた。
「ここまでのところは、(F1カーの)運転やチームとの作業に慣れることが大きな目的だった。エンジンパワーはすごくて、グリップは減らされているから、クルマの運転はすごく難しいよ」