シーズン終盤まで移籍のチャンスを待ったが、けっきょく来季ロータス残留を選んだロマン・グロージャン。だが、2016年に向けて再度、チーム変更の道を探るという。
何しろ今年はロータスがひどすぎた。グロージャンが公然と移ろうとしたのも無理はない。しかし、もう一年だけ残ると決めたのだ。
将来について彼は、フランス『L’Equipe(レキップ)』にこう話す。「2016年は、まだ先の話だね」
「僕がトップチームに入りたがっていたのは知ってのとおりだ。でも、もう一年ロータスでやってみようと思ったんだ。表彰台に上る喜びを、もういちどあのチームで味わいたくてね」
一時は、フェルナンド・アロンソのチームメートとして新マクラーレン・ホンダのドライバー候補と目されたグロージャン。
マクラーレンは現在、2009年F1世界王者ジェンソン・バトンの解雇を検討中だとして批判の的だが、興味深いことにグロージャンは、あまり抵抗なさそうだ。
「僕の記憶が正しければ、ジェンソンはもう15年もF1にいるよね」とグロージャン。
「彼が辞めるのは寂しいが、やはりF1には新しい血が必要だ」
そういえばグロージャンは最近、SNSでファンから面白い質問を受けた。2014年のF1最終戦後、それまで散々ひどい目に遭ったロータスのマシンを金づちで叩き壊したくなかったかときかれたのだ。
「いやいや」とグロージャン。「それは無茶だよ。だって最終戦後のアブダビ合同テストで乗るクルマがなくなっちゃうじゃないか」