11月28日(金)に、スペイン人ドライバーのカルロス・サインツが来季トロロッソからF1デビューを飾ることが正式に発表されたが、結局これまでトロロッソの主要スポンサーであったスペイン企業もチームにとどまることが明らかとなった。
サインツが2012年シーズンにイギリスF3やヨーロッパF3へ参戦を始めたころから、スペインの石油会社であるセプサが直接サインツのスポンサーとなっていた。そのセプサはこれまでトロロッソの主要スポンサーも務めていた。
だが、トロロッソのオーナーであるレッドブルがサインツを2015年にF1デビューさせるかどうかが不透明となっていた間、セプサがトロロッソのスポンサーを降りることを検討しているということが明らかにされていた。
スペインの『El Confidencial(エル・コンフィデンシアル)』は先月、トロロッソが来年もジャン-エリック・ベルニュを続投させることを検討していると伝えられていることに関し、これは「セプサに手を引かせないようにするためのプレッシャーだと解釈できるかもしれない」と報じていた。
最終的にサインツが契約を結んだが、『El Confidencial(エル・コンフィデンシアル)』は「結局、石油会社もイタリアのチーム(トロロッソ)のスポンサーを続けることになった」と報じている。
しかし、レッドブルのドライバー育成責任者であるヘルムート・マルコは、サインツが今年のフォーミュラ・ルノー3.5シリーズでタイトルを獲得してみせたことで「確信を得た」のであって、スポンサー問題とは関係がないと主張している。
サインツは、F1最終戦アブダビGPの翌週に行われた公式テストでレッドブルのF1カーを走らせる機会を与えられていたが、マルコはそれについて「非常にうまくいった」と語り、次のように付け加えている。
「彼はすべてのことを我々の期待通りにやってのけた。彼は選ばれて当然だったと言えるよ」