2008年以来のF1タイトルをメルセデスAMGで獲得したルイス・ハミルトンには、フェラーリの魔法も通じない。
レッドブルで四年連続F1王者となったセバスチャン・ベッテルは2015年、フェラーリに移るが、ハミルトンはメルセデスAMGで十分満足だと話す。
「他チームにいる自分を想像できない」と、ドイツ『Bild am Sonntag(ビルト・アム・ゾンターク)』紙に語るハミルトン。
ハミルトンとメルセデスAMGの契約は2015年まで残っている。チームは、2016年以降の契約延長を目指してすぐにでも交渉を始めるつもりだった。
一方ハミルトンは、「クリスマス前に話し合いができればと思っている」と、のんびりしたものだ。
チームを束ねるトト・ヴォルフは、ドイツ『DPA通信』に次のようにコメントしている。「交渉は、まだこれからだ」
ハミルトンは他チームに移るつもりなど毛頭ない。たとえそれが跳ね馬で、チームメートはベッテルであってもだ。
「フェラーリ入りするなんて夢に見たこともないよ」「赤いクルマは見た目に素晴らしいが、だったら僕は赤のメルセデスを買うね」といって笑うハミルトン。
今年、チームメートと激しいタイトル戦を繰り広げたハミルトン。来年は、あまり張りつめた関係にならなければよいが、本人はどう考えているだろうか。
「今までの緊張はすっかりほぐれたよ。僕らは互いに普通の大人に戻って、どこにでもある話題について語り合っている」とのことだ。