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もう「ジュニア」とは呼ばれたくないとサインツ

2014年12月01日(月)20:02 pm

来季トロロッソからF1デビューを飾ることになったカルロス・サインツJr.が、今後は名前に「Jr.(ジュニア)」を付けなくすると語った。

伝説的なラリードライバーであるカルロス・サインツと同じ名前のサインツJr.は、これまでその有名な父親と区別するために、名前の最後に息子であることを意味する「ジュニア」を付けていた。

だが、今季のフォーミュラ・ルノー3.5シリーズでチャンピオンに輝き、ついに来年はF1デビューすることが決まったサインツは、イタリアの『Tuttosport(トゥットスポルト)』に対し、「もう父親と比べられたくないんだ」と語り、今後はジュニアと呼んで欲しくないとの意思表示を行っている。

■父親には感謝しているが、もう「ジュニア」はいらない

「カートでレースをしていた子供のころから、僕の父親の名前がモータースポーツの世界でどれほど重要な地位を占めるものかということは分かっていた。だから、僕は自分のやりかたで懸命に頑張ってきたんだ」

「ただカルロス・サインツとだけ呼んでもらえればうれしいな。もし僕がラリードライバーだったらそう呼ばれても仕方ないと思うけれど、僕はF1で走るわけだから、もうそう呼ばれる理由は見当たらないよ」

だが、そう語ったサインツも、F1でデビューを飾るまでのこれまでの道のりには絶えず父親からの支援があったことを認めており、いつの日かF1タイトルをとることができれば、それは現在52歳の父親に「最高の喜び」をもたらすことになるだろうと語った。

さらに、サインツは、同郷のスペイン人ドライバーであり、世界にその名をとどろかせている先輩F1ドライバーであるフェルナンド・アロンソにも感謝していると次のように語った。

「彼(アロンソ)はいつも僕のことをメディアやチームによく言ってくれていた。彼の僕に対する姿勢や支援に対しては、一生感謝し続けると思うよ」

■F1挑戦の第一歩は17歳のチームメートとの対決

そのサインツが2015年に新たに迎える挑戦は、自分と同じ二世ドライバーとして17歳の若さでF1デビューを飾るマックス・フェルスタッペンとのチームメート対決だろう。元F1ドライバーのヨス・フェルスタッペンを父に持つフェルスタッペンはすでにトロロッソとともに来季に向けた準備を開始しており、2014年シーズン終盤には3レースで金曜フリー走行にも登場している。

『El Mundo Deportivo(ムンド・デポルティーボ)』に、来年2月に予定されているF1公式シーズン前テストを迎える前に2年落ちの旧型F1カーでのテストを行うことができそうかとの質問を受けたサインツは次のように答えた。

「そうは思わないな。そういう意味では、僕は少し不利な立場に置かれるから、懸命に頑張る必要があるね。でも、それはあまりたいしたことではないと思っている。3月になれば、それまでのことを覚えている人など誰もいないからね」

「彼(フェルスタッペン)は僕よりもかなり走行経験を積んでいるし、すでにエンジニアによるチームもできている。僕のほうに有利な点があるとすれば、彼よりも何年も多くレースをしてきていることかな」

「彼はとても速い。でも、僕も最初のレースまでには準備も整えられるし、彼を打ち負かすつもりだよ」

■サインツの固定ナンバーは「55」

一方、サインツは、今後のF1キャリアを通じて使う固定ナンバーとして「55」を選んだことを明らかにしている。

「子供のころから、5というナンバーで成功を収めてきたんだ。でもそのナンバーはすでにベッテルが選んじゃったからね」

そう語ったサインツだが、自分のファーストネーム「Carlos」の最後の「S」と、ラストネーム「Sainz」の最初の「S」が「55」という数字に見えることもあってそれを選ぶことにしたとの説明を付け加えている。

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