近日中にカルロス・サインツJr.のトロロッソ入りが発表か
カルロス・サインツJr.が、トロロッソが近いうちに自分が2015年にF1からデビューすると発表してくれるのを期待していると語った。
スペインの大手紙である『AS』と『Marca（マルカ）』が、レッドブルのドライバー育成責任者であるヘルムート・マルコが、来季17歳でトロロッソからF1デビューを飾ることになっているマックス・フェルスタッペンのチームメートに20歳のサインツJr.を選んだようだと報じている。
これまで、ジュニアチームであるトロロッソのドライバーが2人もF1未経験の新人となることを懸念したレッドブルでは、経験のあるジャン-エリック・ベルニュを来季も続投させることになりそうだとの報道も行われていた。
だが、内部関係者によれば24歳となるベルニュの態度が、先週末のF1最終戦アブダビGPのパドックで突然不機嫌な様子に変わってしまったという。
アブダビGP決勝が行われた23日（日）には、ベルニュが来季のシートを失ったことが確実だと思われる別の兆候も現れていた。
ベルニュは昨年までのチームメートであり、今季レッドブルに昇格してメルセデスAMG勢以外では唯一3勝をあげる活躍をみせたダニエル・リカルドとコース上で激しいホイール・トゥ・ホイールの戦いを繰り広げたが、どうやらこれはレッドブルとトロロッソでの取り決めを無視しての行為だったようだ。
現在、ベルニュはウィリアムズとの交渉を行っていると考えられている。ウィリアムズでは控えドライバーのフェリペ・ナスルが来季ザウバーへ移籍することが決まっているが、その後任の座を確保しようということのようだ。
一方、サインツJr.は、25日（火）にアブダビで行われるF1公式テストにレッドブルのテストを担当することになっていたため、有名なラリードライバーであった父親とともにすでにアブダビに入っていた。
『Marca（マルカ）』は、トロロッソの首脳陣とのミーティングを終えたサインツ親子がコースを確認するためにヤス・マリーナ・サーキットを歩いていたが、「うれしさを隠しきれない」様子だったと伝えている。
今季、Ｆ１の下位カテゴリーであるフォーミュラ・ルノー3.5でシリーズチャンピオンに輝いたサインツJr.は次のように語ったと報じられている。
「来週あたりに発表が行われることを期待しているよ。これ以上やれることはない。どうなるか様子を見るよ」
