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クリスチャン・ホーナー、すっかり悪役に

2014年11月25日(火)6:38 am

フォース・インディアがレッドブルに怒り心頭だ。「サギ師」呼ばわりするほどカンカンである。

「レッドブルが与える翼は、よくたわむらしい」とは、23日(日)に同チームのオーナー、ビジェイ・マリヤが行なったツイートだ。

レッドブルがこれほどまでにフォース・インディアを怒らせたのは、フロントウィング問題だけが原因ではない。先日のF1チーム会議でチーム代表のクリスチャン・ホーナーが取った態度が引き金となったのだ。

マリヤのみならず、ロータスのジェラルド・ロペスも報道陣にぼやいていた。ホーナーは、ケータハムとマルシャの経営破たんを鼻で笑ったらしい。

経営が危ないのはロータスやフォース・インディア、それにザウバーも同じだ。毎年各チームに分配されるF1の収益は総額10億ドル(約1,183億円)に上る。ところが必ずしも公平に行き渡っているとはいえず、ここ数週間、上記三チームのイラ立ちは募るばかりだ。

対するホーナーはイギリス『Times(タイムズ)』紙に、彼らの窮状をバカにした覚えはないと「全面的」に行為を否定した。

「他チームをけなすなど、私は決してしない」とホーナー。「彼らには敬意を払っている」

「例えば、われわれはケータハムの復帰を支援した。今までの代金が未払いにも関わらず、(アブダビGPで)彼らにギアボックスを供給したのだ」

だが、何かがマリヤを怒らせたのは確かだ。2014年F1最終戦アブダビGP決勝当日の23日(日)に載った一連のツイートが、その証拠である。

「金をもらってF1を走らせる彼らのごう慢な態度と優越感はどうだ。金を払って走る者を貶め、色眼鏡で見るなどとんでもない」

「ある大チームはいった。われわれ小チームは、銃撃戦にバナナで加わるようなものだと。大金をせしめ、規則をごまかしているくせに」

レッドブルのセバスチャン・ベッテルとダニエル・リカルドは、22日(土)のアブダビGP予選で失格処分を受けた。FIA(国際自動車連盟)が彼らのフロントウィングを違法と判断したからだ。

イギリス『BBC』の報道によると、隠れて装着したバネでウィングがたわむよう設計されていたという。マリヤは、その情報もリツイートした。

元ケータハムの技術責任者マイク・ガスコインは23日(日)のレース前、次のようにつぶやいた。「Christian Halliwell(ホーナーとジェリ・ハリウェル(元スパイス・ガールズでホーナーの婚約者)の名をわざと混同)ともあろう者が、わざわざグリッド最後方に足を向けるだろうか?レッドブルで最初の数年をあいつに思い出させてやりたい」

ガスコインは、次のハッシュタグでツイートを締めくくった。「#Whatgoesaroundcomesaround(因果応報)」

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