レッドブルは、F1に新しいエンジン規格を提唱している。
【結果】F1最終戦アブダビGPフリー走行3回目の順位、タイム差
今年、メルセデスエンジンの圧倒的な強さの前に、ルノーエンジンを使うレッドブルは太刀打ちできず、4年連続のチャンピオンを譲る結果になった。レッドブルとフェラーリは、メルセデスに追いつくため、シーズン中のエンジン開発について規制を緩和するよう訴えているが、今のところメルセデスAMGがそれを受け入れる様子はない。
レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、昨年までのV8エンジンに戻すことまで口にしているが、今度はレッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコが別の案を出してきた。『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』が伝えた。
「現行のV6エンジンで、ハイブリッドシステムを完全になくしてはどうだろう」
「ツインターボにしてもいい。燃料流量制限もやめれば、音も良くなるし、800馬力以上になる」
「今のエンジンを維持しつつ、節約ができるかもしれない」
今年からエンジンの使用料が跳ね上がり、小規模チームを苦しめているのは確かだ。
「われわれの計算では、カスタマーチームは最大でも800万ユーロ(約11億6000万円)支払えばいい」
さらに、マルコはこう続けている。
「もし空力の制限も緩めてパワーを増やしたら、再びドライバーの選手権を取り戻すことができるだろう。エンジニアの選手権ではなくてね」
「すぐに2秒速くなって、そんなクルマに17歳を乗せるような真似はとてもできなくなるだろう」
マルコは来年、トロロッソで17歳のマックス・フェルスタッペンをデビューさせるが、これはF1の操縦が簡単になりすぎているのではないかという批判も引き起こした。
また、F1のイメージとコスト削減のため、現在のハイブリッドではなく、昨年までと同様のKERSシステムをワンメーカーが提供することもマルコは提案している。
レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、マルコが話した計画は来年には間に合わないと認めながらも、「2016年に向けては、できることは山のようにある」と話している。