ヴァージンのサム・バードが優勝／フォーミュラE第2戦プトラジャヤ決勝
フル電動フォーミュラカーによる世界選手権「フォーミュラEシリーズ」の第2戦決勝が22日（土）の日本時間15時からマレーシアのプトラジャヤ市街地コース（1周2.5km）で行われ、ヴァージン・レーシングのサム・バードが優勝した。
■【結果】フォーミュラE第2戦マレーシア・プトラジャヤ決勝リザルト
現地時間10時から行われた予選では、開幕戦に続いて伝説的元F1ドライバーであるアラン・プロストを父に持つニコラ・プロストがポールポジションを獲得。だが、プロストは北京で行われた開幕戦決勝で大きなクラッシュを引き起こす原因を作ったとしてこのレースで10グリッド降格処分を受け11番グリッドからのスタートに。
プロストに代わってポールポジションからスタートしたのはアメリカのCARTやインディカーで活躍してきたスペイン人ドライバーのオリオール・セルビア。このセルビアを先頭に31周のレースがスタートされた。
レースは1周目に早くもクラッシュが発生するなど序盤に2度セーフティカーが導入される荒れた展開となる。そんな中、2番手スタートから順位を上げてトップに立ったバードがレースをリードしていく。
18周目にマシュー・ブラバム（アンドレッティ）がスローダウンしたことで黄旗が振られると、多くのクルマがピットへ入りクルマを乗り換える。電気で走行するフォーミュラEのクルマはレース途中で充電するわけにはいかないためクルマ自体を乗り換えるという独特のシステムが採用されている。
バードはピットストップをギリギリまで遅らせるが、これが災いしてダニエル・アプト（アウディ・アプト）にトップの座を奪われてしまう。しかし、終盤にアプトのペースが落ちるとバードが再び首位に返り咲く。バードは、クラッシュが多発する混乱のレースを制してそのままチェッカーフラッグを受けた。
鈴木亜久里率いるアムリン・アグリは、アントニオ・フェリックス・ダ・コスタが9位、女性ドライバーのキャサリン・レッグが16位という結果だった。
■フォーミュラE第2戦（プトラジャヤ）決勝結果（暫定）
（順位. ドライバー名／チーム）
1. サム・バード／ヴァージン
2. ルーカス・ディ・グラッシ／アウディ・アプト
3. セバスチャン・ブエミ／eダムス
4. ニコラ・プロスト／eダムス
5. ジェローム・ダンブロシオ／ドラゴン
6. カルン・チャンドック／マヒンドラ
7. オリオール・セルビア／ドラゴン
8. アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ／アムリン・アグリ
9. ハイメ・アルグエルスアリ／ヴァージン
10. ダニエル・アプト／アウディ・アプト
11. ホーピン・タン／チャイナ
12. ステファン・サラザン／ベンチュリ
13. マシュー・ブラバム／アンドレッティ
14 ブルーノ・セナ／マヒンドラ
15. フランク・モンタニー／アンドレッティ
16. キャサリン・レッグ／アムリン・アグリ
17. ヤルノ・トゥルーリ／トゥルーリ
18. ネルソン・ピケJr.／チャイナ
19. ニック・ハイドフェルド／ベンチュリ
20. ミケーラ・チェルーティ／トゥルーリ
フォーミュラE第3戦はウルグアイのプンタ・デル・エステで12月13日（土）に行われる。
