イギリスの大手紙である『Telegraph(テレグラフ)』のダニエル・ジョンソン記者が何人かのドライバーに厳しい評価を与えたことはすでに報じられた通りだが、今度はF1チームに対して辛口批評を行った。
■最下位はケータハム
まず、やり玉に挙げられたのがケータハムだ。F1ロシアGP(第16戦)後に破産状態となったチームは続くアメリカGPとブラジルGPを欠場したものの、今週末の最終戦アブダビGP(23日決勝)には3レースぶりに復帰を果たすことになっている。ジョンソンはそのケータハムは「最初から最後まで無力だった」とし、「もし彼らが来年F1に戻ってこられたら奇跡だね」と評している。
■フェラーリはマルシャの下に
だが、ジョンソンは最下位との評価をあたえたケータハムの上、10番手にフェラーリの名前をあげている。
「フェラーリは、すべてに関してメルセデスAMGに対して劣っていた。エンジンもそうだし、車の設計だってそうだ」
「1年を通じてわずか2回しか表彰台に上れないような絶望的な状況がマラネロ(フェラーリ本部)に大混乱を招くことになってしまった」とジョンソンは付け加え、チーム代表や会長の更迭問題にまで発展したフェラーリの現状を酷評した。
■マクラーレンも評価に値せず?
さらに、ジョンソンはマクラーレンに対しても手厳しい評価を下している。今季またマクラーレン最高権威の座に復活したロン・デニスがシーズン前に「今年は何勝かあげる」と豪語していたことに触れながら、「その予想がどれほど愚かなものだったかを証明してみせた」とジョンソンは揶揄(やゆ)している。
一方、今季チーム別ランキングで2位となり、メルセデス以外では唯一ダニエル・リカルドが3勝をあげているレッドブルに対しての評価も意外と厳しいものになっている。
■ランキング2位のレッドブルにも辛口評価
ジョンソンは、今季圧倒的な力を見せたメルセデスAMGとともに、ウィリアムズに対してレッドブルよりも高い得点を与えている。
ジョンソンはレッドブルに関して次のように語った。
「レッドブルがルノーエンジンにその責任をなすりつけるのは自由だ。だが、それは彼らが選択したことだからね」
■当分メルセデスAMGの牙城はくずせない?
そして、今季18戦を終えた時点で15勝と、圧倒的な強さを誇ったメルセデスAMGについてジョンソンは、「2015年も彼らに追いつけるチームはなさそうだ」と結んでいる。