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アロンソ、冷めたフェラーリ愛

2014年11月21日(金)7:20 am

記者会見で彼の右側に陣取ったのは、来季、入れ替わりにマラネロにやってくるセバスチャン・ベッテル(レッドブル)。そして左側に座ったのは、来季マクラーレン・ホンダで同僚となるかもしれないジェンソン・バトンだ。

むろん、アロンソの動向もバトンの今後もまだ明らかになっていない。そこで、ある記者がきいた。来年のチームメートにバトンを望むかといった質問だ。着席したまま身をよじらせるアロンソ。いかにも答えにくそうだ。

すると隣のバトンは身を乗り出し、アロンソに向かってニヤッと笑い、一言。「ゆっくり考えなよ」。報道陣から笑いが巻き起こったのはいうまでもない。

気を取り直したアロンソは、これまでの経緯を打ち明ける。フェラーリ脱退を決意したのは一、二ヶ月前。フェラーリでの仕事に「愛情」を感じていない自分に気づいてしまったのだ。

「そろそろ新しいモチベーションを求めて新規プロジェクトに身を投じる時期だと感じた」と話すアロンソ。フェラーリが下すいくつかの決定に「多少の違和感」も抱いていたという。

「今年を心待ちにしていた。新しいマシン。ターボ時代の夜明け。ところが夏ごろ、9月だっただろうか、もう潮時かもと思ってしまったんだ」

マクラーレンと契約したのはほぼ間違いないが、この日の会見で彼は、フェラーリ脱退を決心した際、まだ次の行き先ははっきりしていなかったことを明らかにした。

「とにかく(辞めると)決めた」とアロンソ。「僕は幸せでありたい。やりがいを感じたい。何かを行う以上はそれを好きでいたい。でもこの9月、そんな僕はいないことに気づいた」

「その後、僕はいくつかの可能性を探りはじめた。将来については、間違いなく手応えを感じている」

マクラーレンは来季チーム体制の発表を12月に延期した。もしやアロンソは、シーズン終了直後の合同テストに予定されるホンダとの初走行を見守りたいのか。だが彼は、それを否定した。

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