昨年までレッドブルに所属していたマーク・ウェバーが、フェラーリへの移籍を決めたセバスチャン・ベッテル(レッドブル)の決断を支持する発言を行った。
ウェバーとベッテルについては、2人がレッドブルでチームメート同士であった時期にはあまりよい関係ではなかったことがよく知られている。だが、昨シーズン限りでF1を引退し、今年からポルシェチームでWEC(世界耐久選手権)へのチャレンジを始めたウェバーは、それ以降4年連続F1チャンピオンという偉業を成し遂げたベッテルの才能を高く評価する発言をたびたび行っている。
オーストリアの『Salzburger Nachrichten(ザルツブルガー・ナッハリヒテン)』から、ベッテルがレッドブルから苦戦の続くフェラーリへの移籍を決めたと考えられていることに驚いているか、と尋ねられたオーストラリア出身のウェバーは次のように答えた。
「いや。最終的には彼(ベッテル)は、今誰もがそこへ行くだろうと思っているチーム(フェラーリ)へ行くだろうと常々思っていたよ」
「彼の次のチームが、彼にとってF1で最後のチームになるだろうね」
ウェバーは、さらに続けた。
「彼には不満がたまっていたはずだ。結果を望んでいたからね。だけど、同時に彼は誰よりもよく分かっていたと思う。耐えることが必要になるだろうということがね」
「多分、今回の決断はまさに正解だと思うよ」
そう語ったウェバーは、次のように付け加えた。
「ルイス(ハミルトン/メルセデスAMG)がマクラーレンを離脱したときには、誰もが彼は頭がおかしいんじゃないかと言ったものだよ。でも、今の彼を見てごらんよ」