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「スーパーGP2など論外!」アブダビで再び話し合いを求める小規模チームたち

2014年11月18日(火)10:51 am

現在のF1の収益分配方法などに不満を抱えるフォース・インディア、ロータス、ザウバーが、“スーパーGP2”導入に向かう兆候を示しているF1に対し、書簡を出して警鐘を鳴らした。

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ケータハムとマルシャが管財人によるチーム清算手続きに入ったのを始め、ほかにも財政危機からF1出走継続が困難となる可能性があるチームもあると言われている。そんな中、F1では一定の出走台数を確保するためにトップチームからそれぞれ3台ずつをエントリーさせるという案の実現が現実味を帯び始めてきている。

財政難に苦しむ小規模チームたちが収益分配方式の見直しを求めてレースのボイコットも辞さないとの動きを見せる中、最初はそうした方向性の検討も示唆していたF1最高責任者のバーニー・エクレストンは突然ブラジルで行われた交渉を打ち切り、こうしたチームは単に支出額を抑えればいいだけの話だと発言していた。

■アブダビで話し合いを、と小規模チーム

3チームが今回あらためてエクレストンにあてた書簡には次のように書かれている。

「ブラジルでの会議の後、我々はF1がカスタマーカーによるスーパーGP2の方向へ向かっていることをはっきりと理解した」

スーパーGP2とは、小規模チームたちからはF1カーの製造を行うコンストラクターとしての資格をはく奪し、代わりに別のメーカーが製造したシャシーを購入させ、有力チームとは別の選手権を戦わせようというものだ。

フォース・インディアのチーム副代表であるボブ・ファーンリーによって書かれた書簡には次のように続けられている。

「このことは同時に、ストラテジー・グループ(F1有力6チームで構成される意思決定組織)ではコストを削減しようなどという気が全くないことを表してもいる」

フォース・インディア、ロータス、ザウバーの3チームは今季のF1最終戦(23日決勝)が行われるアブダビにおいて緊急の話し合いを行うことを求めている。もしそこでレースのボイコットなどという事態となれば、ルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグのメルセデスAMGドライバーによる今季の王座決定戦として迎えるレースに大きな衝撃となることは間違いない。

■法的手段に出る可能性も示唆

この書簡は、エクレストンだけでなく、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)、F1の筆頭株主であるCVC(キャピタル・パートナーズ)、そしてほかのチームへも送られている。

さらに、その中には、エクレストンやF1で大きな力を持つ大規模チームたちによる「疑わしきカルテル」によって、「F1の運営や、資金の分配など」もコントロールされているようだとの指摘もされている。

今回、この「カルテル」という表現を用いた3チームの狙いは、ストラテジー・グループや現在の収益分配方法が、欧州連合競争法に違反するとして訴えを起こすことをほのめかしたものだと考えられるだろう。

法的手段に訴える可能性もあるのかと尋ねられたザウバーの女性チーム代表モニシャ・カルテンボーンは、ブラジルGP(第18戦)が開催されたサンパウロで次のように答えていた。

「弁護士としては、こうした判断には慎重を期さなくてはなりません」

もともと、ザウバーの法務担当弁護士としてF1界にかかわることとなった経歴を持つカルテンボーンは、イギリスの『Sky(スカイ)』に対して、次のように続けた。

「それは非常に簡単で論理的であるように聞こえますが、その詳細までよく調べる必要があります。どういう基準となっているのか、それが我々に当てはまるのかということについてです」

「ですが、私はそうした段階へ進むことは避けるべきだと考えています。ここにいる人たち(F1関係者)はみんな分別を持っていますし、私たちが生み出すもの(収益)は、すべてのチームによって実現されていることはみんな分かっています」

カルテンボーンは、最後に次のように付け加えている。

「私は、4チームだけでこれだけの収入を生み出すことなどできなかったはずだと確信しています」

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