長年に渡ってテストドライバー契約を結んでいたゲイリー・パフェットとマクラーレンは、今季F1終了と同時に袂を分かつことになった。エンジンのパートナーシップがメルセデス・ベンツからホンダに移行するためだ。
両者が初めて手を組んだのは2006年。パフェットは、テスト及び控えドライバーとして8年もの間、縁の下の力持ちとしてマクラーレンを支えてきた。
シーズン中のテストが著しく制限されてからは、主に本拠地のシミュレーターに乗って膨大なデータの蓄積に励んだ。
離任にあたってパフェットは、次のように語っている。「マクラーレンとの仕事は楽しかった。今まで僕が提供した意見や情報がチームの役に立ってくれたら嬉しい。共に働いた技術陣は、僕の働きを誉めてくれたよ。マクラーレンには多くの友人がいる。皆これからもがんばってほしい。来年、ひとつやふたつ勝てればいいね!」
最高技術責任者および暫定CEOジョナサン・ニールの話。「ゲイリーは過去十年近く、チームの貴重な戦力だった。テストの場でもシミュレーターでも、彼がもたらす技術情報は、われわれにとって欠かすことのできないものだった。彼は最高の男だ。今後の健闘を期待する」
パフェットは、今後もメルセデス・ベンツの一員としてHWAチームからDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)に参戦する。