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ケータハム、最終戦出場発表と同時にチームスタッフを解雇

2014年11月16日(日)11:08 am

ケータハムは、14日(金)に今季のF1最終戦アブダビGP(23日決勝)に出走するとの声明を出したが、その同じ日にすべてのチームスタッフに解雇通知書を発送していたことが明らかとなった。

ケータハムの管財人を務めるフィンバー・オコーネルは、さまざまな批判を受けながらもインターネットを通じて一般のファンに資金拠出を求めるクラウドファンディング手法によって参戦に必要な資金の獲得を目指していた。

ケータハムが14日(金)に出した声明には「世界的なクラウドファンディング・サイトである“クラウドキューブ”での活動により」最終戦への出場が可能となったと記されていた。

だが、このクラウドキューブの担当会計事務所がほかならぬスミス&ウィリアムソンであることも明らかになっている。現在ケータハムの清算手続きに当たっているオコーネルの所属事務所だ。

そして、そのクラウドファンディングが成功したと発表されたのと同じ日に230名におよぶケータハムのチームスタッフ全員に解雇通知が出されたということで、今回のクラウドキューブによる資金調達活動は宣伝活動以上の意味を持ってはいなかったのではないかとのうわさもささやかれている。

ケータハムの空力担当者であるジム・マクマナスは、『Observer(オブザーバー)』に次のように語っている。

「7週間分の賃金が未払いのままスタッフ全員が解雇された日に、一方ではクラウドファンディングが成功したとの記事が出回っていることには驚くしかない」

「私の中には、この2つの件は無関係ではないだろうという疑いの気持ちがある。悪いニュースを目立たなくする手段として、いいニュースをうまく使おうとしたのではないかとね」

一方、オコーネルは、実際のところはスタッフのほうが解雇を望んでいたのだと次のように反論した。

「おかしな状況になっているが、最も皮肉なことは、チームの大多数の者たちが彼らを解雇するよう私に圧力をかけていたということだ。そうすれば私がチーム売却を目指している間も彼らは解雇手当を要求できるからだ」

「もし私がチームを売却すれば、彼らは新オーナーによって再雇用されることになり、そうした解雇手当の要求書も実質的には破棄されることになるだろう」

ケータハムがアブダビへの出走を発表したのと、チームスタッフが解雇通知を受け取ったのが同じ日だったことについて、オコーネルは次のように続けた。

「私は金曜日(14日)まで解雇通知を出すことはできなかったんだ。私はその日に初めて1MRT(1マレーシア・レーシング・チーム/F1参戦資格を与えられたケータハムの運営会社)の管財人に指名されたんだからね」

だが、マクマナスは、一部のスタッフは「解雇を望んでいないことを強く示していた」と主張している。

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