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【WEC動画】トヨタ優勝、94年WRC以来のFIAドライバーズタイトル獲得/バーレーン6時間ハイライト映像

2014年11月16日(日)8:21 am

トヨタ・レーシングはFIA世界耐久選手権(WEC)バーレーン6時間レースで勝利を収めると同時に、アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミがドライバーズタイトルを獲得した。

レースに優勝したのはアレックス・ブルツ、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイが操るTS040 HYBRID 7号車。この勝利はトヨタ・レーシングにとって2014年WECでの記録すべき5勝目になった。デビッドソンとブエミの8号車は突然襲って来たトラブルの修理に貴重な時間を失ったが、トラブル解決後は果敢に追い上げ、総合11位でゴールし、最終戦サンパウロ6時間レースを前に、2014年のドライバーズチャンピオンに輝いた。トヨタのドライバーがFIA世界選手権でチャンピオンタイトルを獲得したのは、1994年に世界ラリー選手権(WRC)を制したディディエ・オリオール以来となる。

今日の結果は、トヨタ・レーシングのマニュファクチャラーズタイトル獲得に大きなアドバンテージをもたらした。チームは2位のアウディに40点差をつけて、11月30日に行われるサンパウロ6時間レースに向かう。1レースあたりの1チーム最大獲得可能ポイントは44点のため、最終戦でトヨタが5点以上獲得すればマニュファクチャラーズタイトル獲得が決まる。

木下美明 チーム代表:
アンソニーとセバスチャンのドライバーズチャンピオン獲得を皆で祝いたいと思います。このタイトル獲得は、ドライバーはもちろん、チーム全員の努力の賜物でもあります。とくに今年は燃料効率に関する新規則の始まりの年でもあるので、本当に意味のある大きな成果だと思います。彼らは、この新規則での初代チャンピオンとなり、これによって我々のTHS-R(トヨタ・ハイブリッド・システム・レーシング)の性能が証明されたことを非常に誇りに思います。 ケルンのTMGの全社員、日本のトヨタのモータースポーツユニット開発部やハイブリッド先行開発部他、オレカをはじめ、我々に支援をいただいているパートナーの皆様、全ての方々に感謝申し上げます。また、このプロジェクトを始めた頃からずっと応援いただいているファンの皆様、本当に有難うございました。もちろん、今日優勝したアレックス、ステファンとマイクの3人にも、心からお祝いを述べたいと思います。このところ7号車にはいろいろなことがありましたが、今日はとても速く、非常にタイヤに厳しいサーキットであるにも関わらず、安定して走ってくれました。本当に良くやってくれたと思っています。

TS040 HYBRID 7号車:
(アレックス・ブルツ/ステファン・サラザン/マイク・コンウェイ)
決勝結果: 1位 195周、ピットストップ6回、最高ラップタイム:1分46秒377

アレックス・ブルツ:
チームメイトが世界チャンピオンを獲得し、とても喜んでいます。今シーズン、彼らはとても頑張りました。ドライバーとして、ずっと一緒に頑張って来て、我々はとてもうまく行っていました。今、彼らには世界チャンピオンの喜びに浸ってもらいたいと思います。そして、我々もレースに勝ちました。この週末、始めのセットアップで良い方向性を見つけてくれたステファンには本当に感謝しています。我々のTS040 HYBRIDは強かったけれど、それもチーム全員のおかげです。

ステファン・サラザン:
セバスチャンとアンソニー、世界チャンピオン獲得おめでとう。今シーズンの彼らの走りは凄かったし、この瞬間を待ち望んでいたと思います。このようなレースが出来、かつ再び優勝も出来るとは素晴らしいことです。特にここバーレーンでは、昨年8号車で優勝しているのですから。私のスティントでは、レース終盤でのスプラッシュアンドゴー(給油ピットイン)を避けるよう、燃費走行しなければならなかったので、それに集中をしました。全てうまく行きました。アレックスとマイクの二人も素晴らしい仕事をしてくれ、実際のところ、チーム全員、この週末、そしてこのシーズンを通じて、本当に頑張ってくれています。

マイク・コンウェイ:
アンソニーとセバスチャンには、世界チャンピオン獲得を祝福したいと思います。彼らは今シーズン本当に頑張りました。そして、今日は我々の7号車も最高の結果が出せました。ステファンとアレックスのスティントは見事だったし、私は自分の走りにも満足しています。チームが私にくれた信頼とサポートに応えることが出来て、本当に嬉しいです。トヨタ・レーシングでのわずか2戦目でWEC初優勝が叶うとは凄いことですし、素晴らしい日になりました。末永く忘れられない記憶になるでしょう。

HYBRID 8号車:
(アンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ)
決勝レース:11位 177周、ピットストップ7回、最高ラップタイム:1分45秒989

アンソニー・デビッドソン:
信じられないような一年でした。個人的にも、私自身の長いキャリアの中で最高の成果であり、今日は最高の一日となりました。私にとって初めての世界チャンピオンということは、多くのことを意味するはずですが、まだ実感が湧きません。チームは素晴らしい仕事で、最速のTS040 HYBRIDを用意してくれました。勝ってタイトルを決めるという望みは叶いませんでしたが、不満はありません。トラブルの後、迅速な作業でコースに戻してくれたメカニックには本当に感謝しています。8号車のクルーだけでなく、7号車のクルーも手伝ってくれました。チャンピオン獲得は真にチームの努力によるもので、関わった全ての人に感謝しています。素晴らしい一日になりましたが、まだもう一戦、ブラジルでの最終戦で勝利し、マニュファクチャラーズタイトルも獲得するという仕事が残っています。

セバスチャン・ブエミ:
本当に嬉しい。世界チャンピオンを獲得出来て素晴らしい気分です。望んだレース結果でのタイトル獲得ではありませんでしたが、とても幸せです。ポルシェ、アウディという強敵と競い合って、チャンピオン獲得が果たせたことは、本当に素晴らしいです。我々は勝てるTS040 HYBRIDを持っていましたが、7号車が勝ってくれたことも喜んでいます。チャンピオン獲得には、最高のレースカーとチームが必要であり、それを与えてくれたチームに感謝しています。ドライバーズチャンピオンの獲得ではありますが、このタイトルはチームのものです。アンソニーと私だけでなく、ここにいるスタッフ全員、そしてケルンや東富士研究所にいる全ての関係者の努力無しには成し得なかったものです。次戦ブラジルでマニュファクチャラーズタイトルも獲得出来れば、更に素晴らしい一年となるでしょう。

(トヨタ・モータースポーツ プレスリリース)

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