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エクレストン、ポイント二倍制度をわずか一年で廃止へ

2014年11月15日(土)10:34 am

来週末、アラブ首長国連邦のアブダビで開かれる2014年F1最終戦アブダビGPは、特例として入賞者に二倍のポイントが付与されるレースだ。ところがバーニー・エクレストンは、この制度をわずか一年で止めるといいだした。

選手権争いを閉幕戦の終盤まで引き延ばす目的で今年始まった、ポイント二倍。もともとはエクレストン自身の考えによるものだ。

しかし、不自然だ、公平じゃないなどと大不評。アブダビ決戦を前に選手権リーダーのルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)は17ポイントの大量リードを持っているが、機械的なトラブルが発生しないとも限らない。従って、彼を追うチームメートのニコ・ロズベルグが逆にかなりの差を付けてタイトルをさらう可能性は、十分にあるのだ。

「何かのトラブルで結果が決まってしまったら、選手権に大きな影を落とすことになる」と話すのは、メルセデスAMGで両選手のお目付け役、トト・ヴォルフだ。

「ポイント二倍を好む者など誰もいない。バーニーでさえ同じだと思う。来季は無くしたほうがいい」

エクレストンも、2015年シーズンを前に廃止するつもりだと認めている。もともと彼は、終盤の三戦(アメリカ・ブラジル・アブダビ)でポイントを二倍にすると主張していたが、最後の一戦で妥協した経緯がある。

「一戦だけとはバカな話じゃないか。三戦にわたって続けるから意味があるのに」と、エクレストンはF1経済記者のクリスチャン・シルトに語っている。

「終盤三戦を残してタイトルを確定するには、実に150ポイントをリードしていなければならない。そのことに気づかないチームは、愚かにも反対しおった」と、イギリス『The Independent(インディペンデント)』紙に語るエクレストン。

ポイント二倍を終盤三戦に拡大するには、改めて各チームの許可が必要だ。従って2015年は通常のポイント制度に戻りそうである。

「三戦案は、もう出さない。チームたちの好きにさせるよ」とエクレストン。「来年、彼らがどうするかは見当もつかん」

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