今月7日(金)に、今季のF1最終戦アブダビGP(23日)への出走を目指し、その資金をねん出するためにインターネットを利用したクラウドファンディングという手法を用いてファンへの資金提供を呼び掛けているケータハム。だが、このもくろみもどうやら失敗に終わりそうだ。
今季第17戦アメリカGPを前に、管財人によるチーム再建手続きに入ったケータハム。アメリカGPと続くブラジルGP(第18戦)の欠場は認められたものの、今季の最終戦アブダビGPでも出走できないと、来季のF1エントリー資格を失うという状況に立たされている。
大きな負債を抱えたケータハムにとって、新たなオーナーを迎えるためには、来季のF1参戦資格を持つという“価値”を確保することが絶対条件となる。
だが、アブダビGP出走に必要となる資金として総額235万ポンド(約4億2,800万円)を目標として始められたクラウドファンディングも、その目標達成は非常に厳しい状況に追い込まれている。
イギリスの現地時間14日24時(日本時間15日9時)と定められた期限まであと16時間30分と迫った時点での達成額は135万4,388ポンド(約2億4,700万円)、達成率にして57%にとどまっている。最後の1日で残り2億円ほどをかき集めるのはかなり絶望的な状況となっているようだ。
ケータハムでは、もうなりふりかまわずといった形で、かつてケータハムに在籍したビタリー・ペトロフやヘイキ・コバライネンといったドライバーたちが使っていたレーシングスーツ用下着からホイールナットに至るまで、ありとあらゆるものを販売メニューに並べている。最後に奇跡が起こるのか? 日本時間の明日午前9時には結果が確定することになる。
また、仮に参戦が実現したとしても、複数のスタッフはチームに戻ることはないとされ、ドライバーのマーカス・エリクソンはすでにケータハムとの契約を解除したことを正式に表明している。
小林可夢偉については、現時点では態度を明らかにしていないものの、複数のドライバーが持参金を持ち込んでケータハムのシートを狙っているとも言われており、厳しい状況に立たされているのは確かだろう。
ケータハムのクラウドファンディング専用サイトのURLは下記の通り。
https://www.crowdcube.com/caterham/