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マッサ、大先輩ピケに物申す

2014年11月13日(木)6:55 am

9日(日)のF1第18戦ブラジルGPを訪れた元F1世界王者ネルソン・ピケの発言に、フェリペ・マッサ(ウィリアムズ)が咬みついた。

ピケは、1981年と83年にブラバム、87年にウィリアムズでF1を計三回制した昔気質のドライバーだ。ひさびさの現場に違和感でも感じたのだろうか、今のF1は多くのエンジニアが裏でおぜん立てをしてくれるから、ドライバーは「ミスなく速く走る」だけでいいとインテルラゴスでいい放ったのだ。

「あんなのサルでも乗れる。別にエンジンの具合いなんか分からなくても」成功できると62才のピケは話した後、表彰式で上位三選手のインタビュー役をこなした。

ところが、以上のように発言した母国ブラジルの大先輩に、マッサはびっくり。時代でF1を比べるのは不公平だと次のように反論した。

「分かった。昔は今より技術者が少なく、さぞかしドライバーは機械的なことに詳しくなければならなかったんだろう」と、ブラジル『SporTV』に語ったマッサ。

「でも当時のマシンは、空力と無縁の機械そのものだった。現代では、幅広く物ごとに通じていなければならない。電子系にしたってそうだし、いかに運転中、操作が複雑なことか」

「昔のマシンは、それこそハンドルとアクセル、ブレーキにクラッチだけだった。今はコーナリング中にもマシンの設定を変えたりしている」

「違う世界なんだ。違うスポーツだといってもいい」とマッサ。

追い越しの補助システムとして何かと話題のDRS(ドラッグリダクションシステム)にも、ピケは手厳しい。だが、マッサは次のようにいい返す。「多くの人がいうよね、”(昔の)マシンは横を向くのが当たり前だった”とか何とか」

「でも現代のF1は、マシンを滑らせたらタイムが落ちるんだ」と話すマッサ。「F1は大きく変わったんだよ。よりプロフェッショナルなスポーツにもなった」

「”昔はアイルトン・セナやナイジェル・マンセルら、強者がいた”と人はいうが、今のドライバーだって才能のレベルは、まったく同じさ」

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