クリスチャン・ホーナーが、2015年用エンジンの開発凍結「解除」をなかなか認めようとしないメルセデスを非難した。
いうまでもなく彼は、過去四年間、成功をほしいままにしてきたレッドブルのチーム代表だ。今年それを止めたのが、ライバルのメルセデスAMGだ。
F1第18戦ブラジルGPで彼らは事実上、2014年F1コンストラクターズ世界選手権2位を決めている。ホーナーいわく、超強力なメルセデスのパワーユニットを相手に望み得る最高の結果だ。
ワークス待遇でレッドブルにエンジンを供給するルノー、そしてフェラーリは、エンジン認証制度の変更を求めて大プッシュ中だ。「エンジン開発凍結」の規則を変えて、ライバルに2014年以降のチャンスをよこせというわけだ。
先週末のインテルラゴスでもメルセデス勢は4位までを独占。かろうじてセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が5位に食い込んだ。レース後、ホーナーは次のように語った。「メルセデス・エンジンを相手に、手も足も出なかった」
エンジンを巡る交渉は、ブラジルでも決裂。ルノーとフェラーリが提唱した最新の「規制解除」案をメルセデスが蹴ったのだ。
「エンジン開発凍結が7月まで延期されるかどうかも怪しいもんだ」と、ホーナー。
「メルセデスの立場は理解している。しかし、ひとつのチームが成功を独り占めしているのに誰ひとりとして何もできないのは、果たしてF1にとってよいことだろうか?」
「分かっている。一頃はわれわれも独占した。でも、それとは状況がまったく違う」というホーナー。
「どのレースにおいても、全員にマシン開発のチャンスはある。それに、われわれの手法の多くはすぐさま敵に模倣されていた」と、ホーナーは不満たらたらだった。