NEXT...F1開催スケジュール

ケータハムとマルシャ、アブダビ出場に向けて加速

2014年11月11日(火)7:23 am

一チーム三台体制に加え、F1マシンを製造しないカスタマーチームの構想が明らかになるなど、2015年F1をフルグリッドの22台にする動きが見えてきた。

F1第18戦ブラジルGP決勝日の9日(日)、ケータハムやマルシャに加えて今後脱落しそうなチームの穴埋めに、レッドブルとフェラーリが来季、三台体制に同意したとの情報も伝わった。

だがレッドブルの広報は、次のように語る。「われわれの希望は、二台体制のチームによるフルグリッド実現だ」

バーニー・エクレストンも、一チーム三台については未知数と話す。アメリカとブラジル両GPを欠場した上記ニチームが再び活動するかもしれないからだ。

現在クラウドファンディングを展開中のケータハムに厳しいことばを浴びせたエクレストン。だが、ケータハムの清算人によると彼らは今週末の締切を前に、わずか数日で、目標とする370万ドル(約4億2,400万円)のほぼ半額を達成。アブダビ出場への道が少し見えてきた。

9日(日)、エクレストンは次のように語ってニヤリと笑った。「アブダビに行くのはいいとして、帰りの金はあるのか?」

アメリカ大陸二連戦を欠場したもうひとつのマルシャは名義をマノーと変え、会社整理の手続き中だ。ブラジルGPで明らかになったところによると、彼らは取引を停止、従業員を解雇した。

それでも、同チームを指揮したグレアム・ラウドンはあきらめない。

彼はイギリス『Sky(スカイ)』に、次のように語った。「もう後戻りはしない。われわれは、戦うために生まれた人間だ。完全にチャンスが潰えるまでがんばる」

エクレストンがブラジルGPでいい切ったように、両チームは、アブダビに姿を現さないと2015年以降、F1グリッドから締め出される。

なにしろ、早急に戦列復帰するしかないのだ。

報道によるとマルシャの清算人は、「真剣に」投資を検討中の人々と話し合っているという。先頭に立ってチームと交渉を行なっているグループは、次のように話す。「チームは交渉にとても前向きだ。比較的少額でも、われわれが投資家を探したら、アブダビでレースをする用意があるといっている」

アブダビGPまで二週間足らず。F1は現在、2014年を締めくくる一戦をフルグリッドに戻せるかどうかの瀬戸際だ。

「全チームが(アブダビ)に揃うよう願っている。(われわれが)支持するのは二台チームによるフルグリッドだ」と話すのは、レッドブルのチーム代表、クリスチャン・ホーナーだ。

「健全なグリッド、健やかで、火花散る激しいレースがいいね」

ところがドイツ『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌によると、レッドブル社主のディートリッヒ・マテシッツがトロロッソの参戦費用を減額しようと検討中のなか、同チームは、大口スポンサーの石油会社CEPSAを失いそうだという。同社はスペインのフットボール・クラブ、レアル・マドリーにくら替えするかもしれないのだ。

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック