ウィリアムズは、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)ほどの大物を迎え入れる用意がまだ整っていない。
以上のように話すのは、同チームのテクニカルディレクター、パット・シモンズだ。彼の技術的手腕により、今季のウィリアムズはF1コンストラクターズ世界選手権で3番手につけるほど進化した。
フェラーリとの関係が悪化したと思われるアロンソは、どうやら、次の一手に2016年メルセデスAMG入りを考えている。その第一歩として、メルセデス・エンジンを使用するウィリアムズ入りが浮上したのだ。
しかし、彼らはすでにバルテリ・ボッタスとフェリペ・マッサの残留を発表している。
アロンソと旧ルノー(現ロータス)時代に仕事をしたことがある、シモンズ。しかし、まだウィリアムズは、アロンソほどのドライバーの受け入れを考えるべきではないという。
「勝てるチーム作りは、途上の段階だからね」と、シモンズは、ドイツ『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に語る。
「今も改善すべきところがいくつかある」
「私が見るところ、フェルナンド(アロンソ)はF1最高のドライバーだ」と、シモンズ。「そんな彼には、自分としっかり渡り合えるチームが必要だ」
「チームに対するアロンソの期待は、ウィリアムズにプレッシャーとなってのしかかるだろう。それがチームの雰囲気を悪くし、せっかくの進歩を阻む結果になる」と、シモンズは分析する。