今シーズンもあと2レースを残すだけとなった。だが、現時点ではまだF1トップチームの来季のドライバー体制について不透明な部分が多い。
こうした状況が長く続いている原因がフェルナンド・アロンソとフェラーリの契約問題にあるのは明らかだと言われている。どちらか先に正式な契約解除を申し出たほうが5,000万ドル(約57億6,000万円)とも言われる違約金の負担を強いられると見られているためだ。
現時点ではアロンソがマクラーレンに加入することが確実だと報じているメディアも多い。そのマクラーレンでは、アロンソに意思決定をするための最終期限を通告したようだとの報道も流れているが、アロンソ本人はこれを否定している。
「決定を下す最終期限があるなどとは思っていないよ」
6日(木)にそう語ったアロンソは、次のように続けた。
「今週はマクラーレンが何か言っているみたいだし、先週はロペス(ロータスのチームオーナーであるジェラルド・ロペス)が僕たちが話し合いをしていると言っていた。それは事実だけど、それはF1以外のプロジェクトに関しての話だったんだ」
アロンソは、これまでの何レースかのレース週末と同様、ブラジルでもメディアに対してそうしたうわさを否定することに終始。
「先週は、僕がマルシャを1ドルで買収するつもりだと言われたよ」と笑いながら語ったアロンソ。「そんなのまったくのでたらめさ」
アロンソは、このままフェラーリにとどまる可能性もあるとしつつ、フェラーリ側に自分を放出する判断を行う機会をも残しているのだ主張し、と次のように語った。
「もし彼ら(フェラーリ)がもっと士気を高め、あるいは、将来に向けてプレッシャーが少ない状態で仕事がしたいと考えるのであれば、僕はそれを理解するよ」