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ロズベルグに欠けているものは?

2014年11月06日(木)20:16 pm

第12戦のベルギーGPを終えた段階ではチームメートに29ポイント差をつけ、圧倒的に有利な立場に立っていたニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)。だが、ライバルであるルイス・ハミルトンが第13戦から先週末のアメリカGP(第17戦)まで5連勝と勢いにのり、今は2レースを残して逆に24ポイントの差をつけられてしまった。

F1世界選手権ポイントランキング

シーズン後半に入ってからのハミルトンは、昨シーズン後半に9連勝を飾ったセバスチャン・ベッテル(レッドブル)を思わせるような絶好調ぶりを示している。

一方、今季は最終戦のアブダビGPで通常の2倍のポイントが与えられることになっているため、最終戦までタイトルのゆくえが決定しないものの、ロズベルグのF1チャンピオンへの道は非常に険しいものとなっている。

1997年のF1チャンピオンであり、辛口な物言いで知られるジャック・ビルヌーブは、ドイツの『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』に次のように語った。

「重要な時期を迎えてからは、ハミルトンのほうがより攻撃的に攻めている」

「そして、F1タイトルを勝ち取るためには、それが唯一の方法なんだ」

ハミルトンは、第13戦イタリアGPから先週末のアメリカGPまでは負け知らずの5連勝。そしてオースティンではナイジェル・マンセルが持っていたイギリス人ドライバーとしての通算F1勝利記録更新も果たしている。そのハミルトンは、オースティンでのレース後に、ロズベルグにぶつけられてリタイアに終わったベルギーGP(第12戦)以降は自分自身のギアをシフトアップし、さらに攻撃的な姿勢で臨んだことを示唆しながら次のように語った。

「スパでは、“受けて立ってやるよ。これは戦争だ!”みたいな感じだったよ」

さらに、元F1ドライバーのデビッド・クルサードも、かつて同時期にF1で戦っていたビルヌーブ同様、ロズベルグにはタイトル獲得に向けて詰めの甘さが見られると指摘している。

「ニコを批判するのはちょっと気が引けるんだ。なぜなら彼は95パーセント完ぺきなドライバーだからね」

「彼は昔の私よりずっと技術も上だし、スピードだってある」

「だが、彼にまだ証明できていないのは、戦いにおいて求められる厳しさを持っているかどうかということだ。彼は今シーズンの残りのレースに向けて、すぐにその部分を変える必要があるよ」

そう語ったクルサードは、次のように締めくくった。

「タイトル獲得を目指すためでなく、彼自身の評判を落とさないためにもね」

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