「100パーセントの信頼性確保を」／メルセデスAMG、ブラジルGPプレビュー
メルセデスAMGのルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグが、インテルラゴス・サーキットで行われるF1第18戦ブラジルGP（11月9日決勝）に向けて意気込みを語った。
■ルイス・ハミルトン「インテルラゴスとの相性をよくしたい」
「アメリカGPで勝ててすごく嬉しい。あの国で過ごす時間は最高だ。それに、F1人気がどんどん増しているのも嬉しい。三日間に受けた応援はすごかった。優勝した喜びは一際だ。トップに立ってからは決して後ろを振り返らなかった。最近の好調ぶりは、ほんと意外だよ。素晴らしい仕事をしているチームのおかげだ」
「さて、次なる戦いはブラジルだね。アメリカとは違う意味で、とてもとても大切な場所だ。2008年、僕は5位以上に入ればタイトルを手に入れることができた。ところが最終ラップの最終コーナーまで6番手だったんだ。そこでイン側からティモ（グロック）を抜いて、5位でフィニッシュラインをまたいだ。その時はまだ、チャンピオンになったかどうか分からなかった。正直いって、チェッカーフラッグが振られてしばらくは、やっぱりダメだったかと思っていた。そこへチームから無線が入って、”世界選手権を獲ったぞ”って知らされた。あのとき感じた感情の浮沈や、タイトルを決めた瞬間は一生忘れない」
「実は、インテルラゴスでの僕の成績はあまりパッとしないんだ。2009年に一度、表彰台に上っただけだ。今週末こそと思っているよ」
■ニコ・ロズベルグ「タイトルに最後の弾みをつけるぞ」
「オースティンの週末は僕にとって厳しいものだった。予選はいうまでもなく素晴らしかったが、決勝でリードを奪われたのはガッカリした。ドライバーズ選手権でさらに差を付けられてしまったよ。あの日はルイス（ハミルトン）の方が上手だったんだな。残り二戦でどう挽回するかは、すべて僕にかかっている。あらゆるチャンスを利用しなければならない。厳しい戦いになるけど、最終戦アブダビGPのチェッカーフラッグが振られるまで、全力を出し切るよ」
「その最初のチャンスが、今週末のブラジルGPだ。F1カレンダーのなかでも、伝統の一戦だよね。レースの持つ歴史がすごいのはもちろん、F1には偉大なブラジル人選手がおおぜいいる。このサーキットで僕の戦績は、よかったり悪かったりってとこかな。でも、走るのはすごく楽しい。レースでは、けっこう何が起きるか分からないしね。ここで好成績を残してタイトルへの挑戦に最後の弾みをつけて、最終戦アブダビGPに臨みたいところだ」
