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メルセデスがエンジン開発凍結緩和に歩み寄りか

2014年11月04日(火)18:51 pm

議論を重ねられていた2015年シーズンに向けたエンジン開発凍結ルールの緩和に関して、劇的な動きが出てきたようだ。

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3日(月)にイタリアのメディアが、フェラーリ、レッドブル、それにエンジンサプライヤーであるルノーは、F1アメリカGP(第17戦)が開催された先週末にかけて、今季圧倒的な力量差を示しているメルセデスAMGがエンジンの承認規則の緩和に合意したことで、これ以上政治的な動きを行うことをやめるようだと報じた。

■エクレストンとFIAがメルセデスAMGに圧力?

これまで、メルセデスAMGのビジネス担当エグゼクティブディレクターであるトト・ヴォルフや非常勤会長であるニキ・ラウダは、エンジン開発凍結緩和は「ばかげている」し「不条理」であるとして、その動きをけん制していた。それは、新たなルールにのっとってエンジン開発を行ってきたメルセデスAMGにとって不公平であるばかりか、さらにコストも増大させてしまうというのが彼らの言い分だった。

現在のルールにおいては、2015年仕様のエンジンに関しては、今季用エンジンの48パーセントの範囲で改良を加えることができるが、2015年シーズン開始前に再び開発が凍結されることになっている。

だが、イタリアの『La Repubblica(レプブリカ)』は、メルセデスがエンジン開発凍結に関する「妥協案に合意した」と次のように報じている。

「最終的に、エクレストン(F1最高権威のバーニー・エクレストン)とFIA(国際自動車連盟)からの圧力のおかげでドイツのメーカー(メルセデスAMG)が折れることになった」

だが、『La Repubblica(レプブリカ)』は、ブラックリーに本拠を構えるメルセデスAMGがその妥協案に合意したとしても、今後シュツットガルトに本社を置くメルセデス本体からその予算に関する承認を得る必要があるだろうとも書き添えている。

■スムーズに正式合意に至るかどうかはまだ不明

フェラーリのチーム代表であるマルコ・マティアッチは、これに関して次のように述べている。

「土曜日(1日)に行われた会議で、メルセデスAMGは妥協案を受け入れる用意があると語った」

「だが、メルセデスAMGではすでに自分たちの意向を明言していた。今回その考えを改めたということだが、これでこの件が解決したとはまだ言えないと思っている」

だが、そのマティアッチは、メルセデスAMGのラウダが少なくともこの問題に関する「交渉の席に必要なメンバーをつかせてくれた」ことには感謝しているとも語っている。

また、ルノーからワークスエンジンの供給を受けるレッドブルのクリスチャン・ホーナー(チーム代表)は次のように語っている。

「メルセデスAMGは、ほかのメーカーに対し、競争力を高めるための期間を与える必要があるということを受け入れた」

「彼らは話し合いに参加していた。だから、彼らがまだ実際には何も正式に合意したわけではないが、非常に建設的な話し合いが行われたし、近いうちに対策案が実行に移されることを期待している」

別の報道によれば、この「凍結緩和」が意味するものは、2015年のエンジンに関しては来年の7月までその仕様変更が認められるというものではないかと示唆されている。

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