NEXT...F1開催スケジュール

ドライバーズ選手権、決着は最終戦アブダビへ

2014年11月03日(月)19:34 pm

2日(日)のF1第17戦アメリカGPで優勝、二度めの王座に向かって前進を続けるルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)。だが、僚友ニコ・ロズベルグの2位入賞で、ドライバーズ選手権の行方は最終戦アブダビGP、通称「アビダブル」に持ち越しとなった。

アメリカGP決勝直前、メルセデスAMG首脳のひとりニキ・ラウダは、次のように語っていた。「もし(ロズベルグが)今日のレースで(ハミルトンを)破らないと、彼(ロズベルグ)は苦しくなる」

「そんなわけで、彼はやる気十分だ」と、ドイツ 『Welt(ヴェルト)』紙に述べたラウダ。

せっかくポールからスタートしたロズベルグも、ハミルトンの大胆な攻撃に虚を衝かれて第13戦イタリアGPから5連勝を許してしまった。

レース後、ラウダはドイツ『Bild(ビルト)』紙に、こうコメントした。「またしてもルイスは、選手権の主導権は誰が握っているかをニコに分からせたな」

ハミルトンの優勝、それにロズベルグとのポイント差から、選手権3番手につけているダニエル・リカルド(レッドブル)のタイトル獲得は数字上の可能性もなくなった。

「チームを代表して宣言する」と、ラウダ。「F1ドライバーズ選手権もわれわれのものだとね」

栄冠に輝くのはシルバーアローの両選手のうちどちらか、決着は今月下旬の最終戦アブダビGP(11/21-23)までお預けだ。

同レースで10位以内に入ると、好むと好まざるとにかかわらず、通常の二倍(50-36-30-24-20-16-12-8-4-2)のポイントが与えられる。前述のように一部のマスコミが最終戦を「アビダブル」と呼んでいるのは、それが理由だ。

こうした特例から、仮にハミルトンが今週末のF1第18戦ブラジルGPに優勝、ロズベルグは無得点に終わっても、その差は49ポイント。例年ならハミルトンは一戦を残して悠々とタイトルを獲得できる差だ。

「もちろん、僕にとってはありがたい話だ」と、ロズベルグ。「F1ファンにとっては胸躍るフィナーレとなるに違いない」

問題は、もしハミルトンがインテルラゴスを制して6連勝、さらに全19戦中11勝を記録しても、まだロズベルグがチャンピオンになる可能性が残っていることだ。

それについてメルセデスAMGの総責任者トト・ヴォルフは、オースティンで次のようにコメントした。「恐れるに足らないが、ポイント二倍がシーズンに暗い影を落とす可能性はある」

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック