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いまだFIA承認待ち、フォルツァ・ロッサ

2014年11月01日(土)12:48 pm

東欧ルーマニアからF1参戦を目指すプロジェクト、フォルツァ・ロッサ。FIA(国際自動車連盟)からエントリーの承認を受けたとの報道もあるが、彼らはこれを否定している。

同組織を立ち上げたコリン・コレスはケータハムのアドバイザーとしての顔もあったが、チームはもはや崩壊寸前。今週に入って、コレスの関心は再びフォルツァ・ロッサに向きそうだとも伝えられた。

そこへ、フォルツァ・ロッサ名義の声明がルーマニアのスポーツ情報サイト『prosport.ro』に掲載された。「今のところ、コリン・コレス氏とフォルツァ・ロッサF1チームのあいだで正式なやりとりは何もない」

また声明は、コレス側の関与があったにもかかわらず、ケータハムは一度たりとも彼と「関わった」ことはないとして、これまでの見方を打ち消した。

クリスチャン・アルバースから引き継いで最近までケータハムを指揮していたマンフレディ・ラベットも同じく、同チームとフォルツァ・ロッサの関連性を否定している。

彼は、イタリアの自動車関連情報サイト『Omnicorse(オムニコルセ)』に次のように語った。「(フォルツァ・ロッサ)関連の投資家たちはモンツァでバーニー・エクレストンと会うはずだったが、私は彼らの姿を見なかった」

「フォルツァ・ロッサのアイデアに未来はないと私は考える」

ところが今週に入って、同プロジェクトに絡む複数の報道がなされた。来年あるいは2016年のフォルツァ・ロッサF1デビューを認める裁判所の書類から一文が明るみに出たのだ。

これについてフォルツァ・ロッサは、声明で次のようにコメント。「われわれはまだ、FIAから正式かつおおやけにF1世界選手権参戦を認められたものではないことを、ここで申し上げたい」

「われわれのF1参戦をFIAが正式に声明で謳わない限り、すべては単なる憶測にすぎない」

スペイン『EFE通信』も、ボグダン・ソネアと名乗る人物による、これと似たような内容の発言を引用。彼は、ルーマニアのフェラーリ正規代理店、フォルツァ・ロッサ・フェラーリのマーケティング・ディレクターだという。

パドックで最新のうわさによると、フォルツァ・ロッサはケータハムからなるべく距離を置く姿勢を取っているらしい。彼らは、同じく経営破たんに直面しているF1チーム、マルシャを買収するほうが得策と見ている。マルシャを買えば、フェラーリのエンジンが付いてくるわけだ。

一方ルーマニアでは、フォルツァ・ロッサはドイツを拠点にルノーのパワーユニットを搭載するマシンで戦うとのうわさも報じられている。

前述のソネア氏は、次のように語った。「われわれは今も、FIAによる正式なF1参戦のお墨付きを待っているところだ」

同プロジェクトについてはルーマニア政府の関与も取りざたされるが、ソネア氏は、純粋に私的な資金で支えられるプロジェクトだと付け加えた。

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