レッドブルのセバスチャン・ベッテルがF1アメリカGP(2日決勝)の予選に出走することをチーム代表のクリスチャン・ホーナーが明らかにした。
ベッテルはアメリカGPでパワーユニットの全コンポーネントを交換するため、決勝はピットレーンからスタートすることが決まっている。そのため、予選に参加しないと見られていた。
しかし、ベッテルとレッドブルがパワーユニットに関するルールを声高に批判していることから、予選に出走しなかった場合、トップタイムの107%を満たさなければ決勝に出走できないとするルールをFIAが厳格に適応する可能性も指摘されていた。
これについてホーナーは「Q1には参加する」と話し、次のように説明したと『RichlandF1.com(リッチランドF1.com)』が伝えている。
「彼が予選に参加するのは正しいことだ。大切なのは、1周記録を残し、107%以内であること。そうすれば彼が日曜のレースに出走するかどうかという議論もあり得ない」
F1最高責任者のバーニー・エクレストンが、Q1に出走するようレッドブルに圧力をかけたといううわさもあったが、ホーナーは否定している。
「バーニーとは話していないし、“クルマを送り出さなきゃダメだぞ”というようなことも言われていない」
ホーナーは、このルールに批判的だ。
「ばかばかしいルールじゃないか。クルマを予選から完全に除外してしまうんだから。意味をなさないよ。観客は、ドライバーが予選でベストを尽くす姿を見にくるんだ」
「4度のF1チャンピオンがいるのに明日は実質参加しないなんて、クレイジーな状況だ。われわれは予選の最初の部分には参加するが、走行距離は徹底的に最小限に抑える予定だ」