セバスチャン・ベッテル(レッドブル)の弟であるファビアン・ベッテルが、モータースポーツのキャリアをスタートさせたようだ。
ファビアンはまだ10歳ごろのときに2009年のハンガリーGPを訪れていた際、F1パドックにおいてラジコンカーで遊んでいる姿がF1公式サイトなどに紹介されたことがあった。そのファビアンも現在は15歳となり、来年からポーランドのフォルクスワーゲン・ゴルフ・カップに出場することが明らかとなった。
ドイツの『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』は、ドイツのラウジッツリンクでテストを行ったファビアンのコメントを次のように紹介している。
「思っていたより速かったよ。見た目は普通のゴルフと変わらないけどね」
「パドルシフトがついたレースカーを運転したのは初めてだったけれど、ブレーキが一番印象的だったよ。問題もなく周回を重ねられたし、すごく楽しかった」
『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』によれば、このフォルクスワーゲン・ゴルフ・カップは東欧諸国を中心に行われるもので、300馬力以上にチューンアップされたゴルフで争われるシリーズだとのことだ。
F1では、いわゆる2世ドライバーはかなり数多く存在している。現役ドライバーだけでもケケ・ロズベルグの息子であるニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)、ヤン・マグヌッセンの息子のケビン・マグヌッセン(マクラーレン)、そして来季からはヨス・フェルスタッペンの息子であるマックス・フェルスタッペンがトロロッソからデビューを飾ることになっている。
だが、兄弟でF1ドライバーになったケースはそれほど多くはなく、最も成功した例はベッテルと同じドイツのミハエルとラルフのシューマッハ兄弟だろう。
27歳のセバスチャンより13歳年下のファビアンが、兄に続いて将来F1に登場することになるのか、これからの活躍が期待されるところだ。