ブラジルは、老朽化の進んだインテルラゴス・サーキットに大金をつぎ込んで改修作業を施さなければ、ほかの都市にF1を奪われていた可能性もあったとサンパウロ市長のフェルナンド・ハダジが語った。
インテルラゴスでは6500万ドル(約69億円)もの予算をかけて改修作業が行われることになっているが、今週その第一段階での監査を迎えていた。
11月9日(日)に決勝が予定されている今季のF1ブラジルGPに向け、サーキットで最も大きく改修されたのがコース全体にかけてアスファルトによる再舗装が行われた点だ。
だが、2015年にはピットやパドックの施設もすべて新しいものに造り替えられる予定になっている。
ハダジは、スペインの『EFE通信』に対し、この改修作業のために連邦政府のプログラムに基づいて資金が拠出されることになっていると次のように語った。
「もしそのプログラムがなければ、我々はこのレースをほかの都市に奪われてしまうという非常に微妙かつ深刻なリスクを背負うことになっていただろう」
ブラジルの『Globo(グローボ)』に対しても、「これは1990年以降最大の改修になる。そうしなければF1をほかの中南米の都市、例えばブエノスアイレスのようなところに奪われてしまう危険があったからだ」と語ったハダジは、同じブラジルの『Totalrace(トータルレース)』にも次のように語っている。
「我々は微妙なときを迎えていたんだ。なぜなら、サーキットはドライバーやチームから愛されているが、技術的な格差(ほかのサーキットに対する施設面の遅れ)があったからね」