一時は今季限りでF1のシートを失うことが確実視されていたジャン-エリック・ベルニュが、少なくとも来季もう1年トロロッソにとどまる可能性が高くなってきているようだ。
レッドブルでは、来季17歳のマックス・フェルスタッペンをジュニアチームであるトロロッソからデビューさせることを8月中旬に発表。その際、来季は今年F1デビューを飾ったダニール・クビアトとコンビを組むとされていた。
だが、F1日本GP(第15戦)が行われた鈴鹿で、4年連続F1チャンピオンのセバスチャン・ベッテルが今季限りでレッドブルを離脱することが発表され、その後任としてクビアトがレッドブルに昇格することも併せて発表された。
クビアトの後任ドライバーには、やはりレッドブルの若手育成プログラムメンバーであるカルロス・サインツJr.の名前もあげられているが、レッドブルとしてはこれまでF1経験のない2人の若手ドライバー同士の組み合わせとすることに関して不安を感じているようだ。
『Speedweek(スピードウィーク)』から、ベルニュが2015年にもトロロッソにとどまることになるのかとの質問を受けた世界的エナジードリンクメーカー、レッドブルの総帥ディートリッヒ・マテシッツは次のように答えている。
「非常に若いドライバーのとなりに経験のあるドライバーを据えたほうがいいという強い意見があるよ」
マテシッツはさらに、オーストリアの『Kleine Zeitung(クライネ・ツァイトゥング)』に対し、フェルスタッペンのような若くて経験のないドライバーと契約したことに対して批判の声があることについて次のように続けた。
「どのチームもフェルスタッペンを欲しがっていた。彼がうちに加入した今、突然そういう大きな批判が起きてきたんだ」
また、マテシッツは、ベッテルとレッドブルの契約は、最終戦のアブダビGP(11月23日決勝)が終わってから5日後に正式に解除されることを明らかにしている。