NEXT...F1開催スケジュール

レッドブル、ドライバーズ選手権もギブアップ

2014年10月13日(月)21:31 pm

2014年F1ドライバーズ世界選手権でわずかに王座獲得の機会を残す、ダニエル・リカルド(レッドブル)。ところがチームは、今季で脱退するセバスチャン・ベッテルを「セカンドドライバー」に格下げするまでもなく、白旗を掲げた。

先週末のF1第16戦ロシアGPでつまづいた結果、選手権で首位に立つルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)とリカルドの差は92ポイントにまで広がった。今季も残り三戦。すべてに優勝して、ようやく100ポイントを上乗せできる計算だ。

「ダニエル(リカルド)は、残りすべてを勝たなければならない」とドイツ『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に話すのは、チーム代表のクリスチャン・ホーナーだ。「しかも、メルセデスAMGの二人が無得点に終わる条件付きだ」

「もはや、ルイス(ハミルトン)とニコ(ロズベルグ)の戦いだ」というホーナーのコメントは、大々的に報じられた。

12日(日)のロシアGP決勝では、来季フェラーリ入りすると思われるベッテルの後ろを走っていた、リカルド。レース前半には、自分だったらもっと速く走れるのにと無線でチームに訴えていた。

チームオーダーを要求していたのは明らかだ。

「選手権の順位を確認してほしい」と、ホーナー。「現時点でチームオーダー発動はあまり意味がないね」

チームオーナー、ディートリッヒ・マテシッツの肝いりで、まだ子どものころからレッドブルが手塩にかけてきたベッテル。できる限り円満に関係を終わらせるには、マテシッツ自身が方針を決めるのがいちばんだ。

彼は12日(日)、オーストリア『Salzburger Nachrichten(ザルツブルガー・ナッハリヒテン)』紙に、次のように語った。「ベッテルは、現在行なっている来季マシンの開発からすべて外した」

「だからといって、リカルドに劣るマシンを与えるようなことはしない。残り全戦、二人をまったく同じように扱うつもりだ」

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック