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F1、黄旗に合わせ速度制限を導入か

2014年10月11日(土)17:57 pm

先週末のF1第15戦日本GPでジュール・ビアンキ(マルシャ)に発生した重大事故を受け、FIA(国際自動車連盟)はF1規則を何点か変えるよう検討している。

もっとも大きな変更は、二本の黄旗振動時の速度制限だ。ピットロード走行時と同じシステムが自動的に作動する。

これには二重の効果が期待できる。ビアンキのようなコースオフを防げるほか、注意区間では、どのドライバーも等しく同じ速度で走るよう強制できるのだ。

ビアンキの事故について10日(金)、ソチで記者会見を開いたFIA。レースディレクターのチャーリー・ホワイティングは、「何人か(のドライバー)が、あまり速度を緩めなかった」と語っていた。

「ドライバーの判断に関係なく、こちらで速度を落とすよう決めてやる方がよい場合もある。これは事故から得た重要な教訓だ」

FIAの規則改正案については、各F1チームもブリーフィングを受けている。そのうちのひとつは、背の低いマシンが重機に潜り込まないよう、下部のすき間に安全ガードを設けるというものだ。

また、記者会見にあたっては、携帯電話やスマートフォンの電源を切るよう報道陣に要請があった後、ビアンキの事故を撮影したオフィシャル映像が上映された。

ジャン・トッドFIA会長は、次のように話す。「この事故から、われわれは学ばなくてはならない」。彼の息子ニコラはビアンキのマネージャーだ。

「なぜなら、このような事態を二度と起こしてはならないからだ」

さらにホワイティングは、解決策のひとつとして上げられていた戦闘機スタイルのキャノピー導入を否定した。

「飛んできた車輪に当っても壊れない頑丈な材質にしたり、キャノピーに影響を受けずマシンを運転できるような構造にするのは非常に難しい。それが理由だ」

新規の安全策導入は2015年まで待たねばならないとワイティングは話していたが、ドライバー向けに行われた説明の内容は少し違っていたようだ。

「FIAは、今週末から取れる予防策はすべて施すといっていた」と語るのは、ビアンキにもっとも近い友人のジャン-エリック・ベルニュ(トロロッソ)だ。ソチでフランス『L’Equipe(レキップ)』紙に語ったものだ。

「マシンがコース脇に止まると、コースマーシャルが出てきて作業をする。これに合わせてセーフティカーを出動するんだ」

「解決策を見出すまでリスクをゼロに減らす作戦さ」と、ベルニュは語った。

ところで、日本GPのレース後半、雨量が増して危険を察知したフェリペ・マッサ(ウィリアムズ)は無線でレース中止を「叫んだ」というが、ホワイティングはこれを否定した。

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