ジャン-エリック・ベルニュ(トロロッソ)に、2015年チーム残留の可能性が出てきた。
去る8月、レッドブルは十代の新星マックス・フェルスタッペンのトロロッソ加入を発表。その時点でベルニュの契約は今季限りと思われた。
ところがその後、2015年にフェルスタッペンとコンビを組むはずだったダニール・クビアトがレッドブルに昇格となる。今から一週間前のF1第15戦日本GPでセバスチャン・ベッテルが突如、レッドブル脱退を発表したからだ。
ひょうたんから駒でトロロッソに生じた空きシートに収まるのは、いったい誰か。下馬評では、レッドブルの若手育成プログラムのトップに位置するカルロス・サインツJr.が最有力候補といわれた。
しかしそうなると、トロロッソは若手ふたりで来季に臨むことになる。フェルスタッペンとサインツJr.両選手の年齢は、合わせてもわずかに37だ。もちろんF1参戦経験はゼロである。
ソチで同チーム代表のフランツ・トストをつかまえてサインツJr.がまだナンバーワン候補かときいてみると、トストの答えはこうだった。「他にもドライバーがいるじゃないか」
「われわれはジャン-エリック・ベルニュを擁している。彼は経験あるF1ドライバーだ」
「カルロス・サインツJr.もいる。彼はもっかフォーミュラ・ルノー3.5シリーズで選手権をリードしている。さらにピエール・ガスリーも(アレックス)リンもいる」
「幸運なことにレッドブルの元には、とても速く高度な運転技術を持つドライバーが多くいるのだ。今後数週で、誰にシートを与えるか決めるつもりだ」