現FIA(国際自動車連盟)会長であり、かつてミハエル・シューマッハとともにチーム代表としてフェラーリ黄金時代を築いたジャン・トッドが、シューマッハの今後に向けて明るい見通しを口にした。
フェラーリでの関係が終わってからも、シューマッハとトッドは親しい友人関係にある。シューマッハはすでにリハビリ専門病院を退院し、自宅へ戻ってリハビリに努めているが、最近トッドが自宅のシューマッハを見舞ったことが報じられていた。
シューマッハの現在の状態についてはほとんど情報が伝えられることがない。だが、トッドはベルギーの放送局である『RTL』に対し、かなり明るい見通しを語っている。
「シューマッハは短期間のうちに、比較的通常の生活に戻れると考えてもいいかもしれない」
そう語ったトッドは、次のような冗談めいたコメントも行っている。
「我々に言えるのは、多分彼が今後二度とF1カーには乗れないということだろうね」
『RTL』によれば、トッドはF1日本GP(第15戦)が行われる前の週に、スイスのレマン湖のほとりに立つシューマッハの自宅を訪問していたという。
68歳となるトッドは、次のように付け加えた。
「彼は戦っている。彼の状態は改善しているし、それが非常に重要なことなんだ。実際、彼はもうすでに家族とともに自宅にいるんだからね」