予期せぬセバスチャン・ベッテルのレッドブル脱退で、4日(土)の鈴鹿は大揺れだ。彼らはトロロッソから二十才のダニール・クビアトを登用。その結果、イタリアの姉妹チームに空きシートが生じた。
はたしてクビアトの後継者は誰か。過去の経緯から、若手育成プログラム所属選手で今季フォーミュラ・ルノー3.5の選手権リーダー、カルロス・サインツJr.のステップアップが当然の流れだ。レッドブルも、これを否定していない。
「とても光栄だよ」と、4日(土)、イギリス『BBC』に語るクビアト。「それに、とても驚いている」
トロロッソは来季、クビアトとルーキーのマックス・フェルスタッペンを組ませるつもりで発表も行なったが、今はそこに、ぽっかりと一つの穴が開いた形だ。
フェルスタッペンが決まるまでは、サインツJr.が2015年トロロッソのドライバー第一候補だった。WRC(世界ラリー選手権)を二度制したカルロス・サインツを父に持つ、超エリートである。
彼は今月中旬、ポルトガルのヘレスで行われるFルノー3.5最終戦でタイトルを決める見通しだ。
サインツについてスペインの日刊紙『AS』に質問されたレッドブルのチーム代表、クリスチャン・ホーナーは4日(土)、次のように答えた。
「今後カルロスをどうするか、まだ決めていない」「話し合いが必要だ」
「われわれは常に才能を求めている。何ごとも正しい決断を下したいのでね」というホーナーだった。