台風18号の接近が心配される鈴鹿サーキットだが、4日(土)にはセバスチャン・ベッテルが今季限りでレッドブルから離脱するというニュースの嵐が吹き荒れた。
【結果】F1第15戦日本GP予選の順位、Q1-Q2-Q3のタイム
フェラーリではまだ正式に発表を行っていないものの、フェルナンド・アロンソがチームを離脱し、2015年にはベッテルとキミ・ライコネンというラインアップになることはほぼ間違いないものだと考えられている。
レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、「ベッテルがフェラーリドライバーになる」と明言。
ライコネンは今季なかなか実力を発揮できずに苦しんでいるものの、2015年のフェラーリとの契約は水も漏らさぬものだと言われており、そうした情報をつなげれば、来季のフェラーリはベッテルとライコネンの組み合わせとなると見るのが自然の成り行きだろう。
しかも、ベッテルとライコネンが親しい友人関係にあることはよく知られている。
鈴鹿で、母国フィンランドのテレビ局『MTV3』から、フェラーリでベッテルと一緒に仕事をすることになるのはうれしいかと質問されたライコネンは、「もちろんさ」と答えると次のように続けた。
「これまで彼と一緒に仕事をしたことはないんだ。ずっと違うチームにいたからね。でも、僕は彼のことをよく知っているよ」
ライコネン自身についても、今季の不振ゆえにフェラーリを解雇されるのではないかとのうわさがかなり前からささやかれている。さらに、アロンソ離脱に伴ってフェラーリの育成ドライバーであるジュール・ビアンキ(マルシャ)がその後任の座を射止めて2015年にフェラーリへの昇格を目指しているとも言われている。
だが、そのことについて質問を受けたライコネンは次のように続けた。
「僕には契約があるんだ。そして来年も僕はここにいると思っている」
「僕は、来シーズンにはもっと上位にいけると強く信じているんだ」
2007年のF1チャンピオンであるライコネンは、さらに次のように続けた。
「マルコ(マティアッチ/チーム代表)が、来年もトップになれるとは思っていないと言ったことは知っている。でも、どうなるかなんて誰にも分からないよ」
「F1ではさまざまなことが起こるし、開発が大きく進展することだってあるからね」
「僕はここにいる。なぜなら、僕がここにいたいと思っているからさ」
そして、ライコネンは次のように締めくくっている。
「今夜にでも辞めることだってできる。でも、もしそうしたいと望めば、あと2年、いや、あと10年だって続けることはできるよ」