4日(土)に、F1日本GP(5日決勝)が開催されている鈴鹿で、レッドブルが4年連続F1チャンピオンであるセバスチャン・ベッテルが今季限りでチームを離脱すると発表。
【移籍情報】ベッテルはフェラーリへ、アロンソはマクラーレン・ホンダへ?
その衝撃的なニュースにより、アロンソのフェラーリ離脱も決定的となったと結び付けられており、今後のアロンソの動向にさらに大きな注目が集まっている。
そのフェラーリは、今週末鈴鹿において来季のドライバーラインアップについての発表を行う計画はないことを明らかにしているものの、フェラーリを離れたアロンソが、来季はマクラーレン・ホンダのドライバーになると考えている者も多い。
もちろん、マクラーレンとホンダが、来季アロンソを自分たちのクルマに乗せることを「検討」していることは秘密でも何でもない。伝えられるところによれば、最近マクラーレン総帥のロン・デニスとアロンソが会い、両者の関係が悪化して決別にいたった2007年シーズンのことをもう過去のこととすることで合意に達したと言われている。
アロンソは、今週の月曜日(9月29日)にすでに日本入りしていたが、まず成田経由で東京に入っていた。それに関しては都内にあるホンダの本社を訪れるためではないかとのうわさもささやかれていた。
その事実について質問を受けたアロンソは、笑いながらホンダを訪問したりはしていないと答えている。
3日(日)に、ホンダとマクラーレンはすでにアロンソと契約を結んだのではないかとの質問を受けたホンダF1プロジェクト責任者である新井康久は、同席していたマクラーレンの最高執行責任者ジョナサン・ニールのほうを向いて、「答えるべきかな?」と声をかけると、次のように続けた。
「マクラーレン・ホンダばかりでなく、ほかのチームもいいドライバーを確保したいと思っているよ」
そして、デニスは鈴鹿で4日(土)に行われた記者会見の席上で、マクラーレンとしてはまだどのドライバーとも2015年以降の契約を締結していないことを強調していた。
だが、マクラーレンのレーシングディレクターであるエリック・ブーリエは、マクラーレンがアロンソ獲得を真剣に検討していることを公言し、スペインの『AS』に次のように語った。
「そうしたいと思っているし、ミスを犯すことのないよう時間をかけたいと思っている」
「我々にはいいチャンスがあるし、それを失いたくはないからね」
そう語ったブーリエは、次のように付け加えている。
「時間をかけることになるが、いずれにしろすぐに決着はつくだろう。2、3週間のうちにはね」