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ニュルブルクリンク売買、暗礁に

2014年10月02日(木)6:49 am

隔年でホッケンハイムとF1ドイツGPを開催する名サーキット、ニュルブルクリンクの将来がまたしても不透明になった。

同サーキットは最近、7,700万ユーロ(約106億円)で買われたとの報道があったばかりだ。F1開催の新たな長期契約をめざしてバーニー・エクレストンとの交渉も進んでいた。

ラインラント=プファルツ州からニュルブルクリンクの所有権を買い取ったのは、独デュッセルドルフの自動車部品メーカー、カプリコーンだ。ところが同社は8月下旬、いちばん新しい支払の期限を逃してしまう。

債務超過に陥った同サーキットを管理する財政再建の専門家は当時、広報を通じて次のように語っていた。「それでもサーキットの売買を進めるつもりだ」

ところが新たに、ニュルブルクリンク買収の健全性に黄信号をともすような報道がなされた。

ドイツの大手経済誌『Wirtschaftswoche(ヴィルツシャフツヴォッヘ)』は、カプリコーンのサーキット買収を資金的に下支えしていたドイツ銀行が手を引いたと報道。これでニュルブルクリンクは新たな買収元が求められる。

2日(水)にはカプリコーンへの譲渡が適法かどうか欧州委員会の判断が下る見通しで、場合によってはニュルブルクリンク救済が振り出しに戻る。

同サーキットの管財人は『Wirtschaftswoche(ヴィルツシャフツヴォッヘ)』に対して、「守秘義務」を盾に発言を拒んだ。

ドイツ銀行からもコメントはない。

そのいっぽう、管財人はすでに複数の新たな買い手と先月25日(木)にベルリンで、次いで29日(月)にロンドンで交渉を行なったと同誌は報じている。

なかでもアメリカをベースに事業を展開する『HIG Capital』グループの広報は、次のように語った。「われわれには資金がある。(以前の)オファーはまだ有効だ」

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