フェラーリのフェルナンド・アロンソは、チームと将来について話し合っていることを認めた。F1日本GP(5日決勝)を前に、記者らの質問に答えた内容を『Speedweek(スピードウィーク)』が伝えている。
アロンソは来年もフェラーリとの契約が残っているが、前回の第14戦シンガポールGP以降、移籍のうわさがいっそう高まっている。
メディアで伝えられていることについて知っているかと聞かれたアロンソは、「火星に住んでいるわけじゃないから」と答えた。
2015年にマクラーレンやレッドブルなどライバルチームに移籍することは断じてないと言い切れるかと聞かれると、「それは難しい質問だ」とアロンソ。
「言えることは、僕はフェラーリの利益を最優先に行動するということだけだ」
フェラーリのチーム代表マルコ・マティアッチが、アロンソと将来について話し合っていると語ったことについて聞かれると、アロンソはこう答えた。
「2週間前のシンガポールから何も変わっていない。提案されている選択肢がいくつかある」
またアロンソは、こうした移籍のうわさが続いていることを「悲しい」と話している。それを受けてある記者が、“フェラーリに残る”と言えばうわさはなくなるのではないかと聞くと、アロンソの答えはこうだった。
「つまるところ、自分がやりたいことというのは常に自分で分かっているものだ。僕も分かっている」
「僕は、F1の中に選択肢があることをうれしく思う。それは全ドライバーに言えることじゃない」
「自分で自分の将来を決められるのは恵まれていると思っている」
アロンソの移籍先として最もうわさになっているのが、来年からホンダエンジンになるマクラーレンだ。しかしアロンソは2007年に、マクラーレングループ会長のロン・デニスとの不和から1年で移籍した過去がある。
ロン・デニスがいる限りマクラーレンで走ることは考えられないのでは?と聞かれると、アロンソはこう答えた。
「チームの誰とも戦争になんかなっていないよ」
「でも僕はフェラーリと共にあり、フェラーリのために走っている。だからほかのチームのことを話すのは不謹慎だろう」