かつてF1で活躍していたヨス・フェルスタッペンの16歳の息子マックスが、来季トロロッソからF1デビューを飾ったことが大きな話題となったが、それ以外にもF1への道を着実に歩んでいる二世ドライバー、三世ドライバーがいる。
そのひとりが、7度のF1チャンピオンに輝くミハエル・シューマッハの息子だ。
シューマッハは、昨年末のスキー事故以来長いこん睡状態に陥っていたが、現在は自宅に戻ってリハビリを続けている。そのシューマッハの15歳となる息子のミックは、FIA(国際自動車連盟)が統括するカートのKFジュニア・カテゴリーで今季の選手権2位の座を獲得している。
ミックは、シューマッハの息子であるとして騒がれ過ぎることを避けるために、これまでは母親の旧姓であるベッチという名前でエントリーを行っていた。だが、今季の最終戦が行われたフランスでは、ドイツ国旗を携えながら「ミック・ジュニア」として出場。
そのミックは、イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』に次のように語っている。
「もちろん、こういう重要な結果を残せたことを誇りに思っている。でも、僕の目標はあくまでも世界チャンピオンになることなんだ」
「これは僕のキャリアの始まりでしかないよ」
一方、ブラジルの『O Estado de S.Paulo(オ・エスタード・ジ・サンパウロ)』も、やはり有名な元F1ドライバーと同じ名前を持つ若手のホープがイギリスのフォーミュラ・ルノー選手権でチャンピオンとなったと伝えている。
そのドライバーとは、マイアミ生まれの18歳、ピエトロ・フィッティパルディだ。名前からも想像がつくように、ピエトロはかつて2度F1チャンピオンに輝いたブラジルの伝説的元F1ドライバー、エマーソン・フィッティパルディの孫である。
ブラジル人として初めてF1タイトルを獲得したフィッティパルディは、ピエトロについて次のように語った。
「ピエトロは非常にうまいレースをしている」
「彼は13戦中10勝をあげてチャンピオンを勝ち取った。ものすごく満足しているし、誇りに思っているよ」