オランダの『De Telegraaf(テレグラーフ)』紙が、小林可夢偉の所属するケータハムが、次戦F1日本GP(10月5日決勝)を前に暗礁に乗り上げるかもしれないと報じた。
【結果】F1第14戦シンガポールGP決勝の順位、タイム差、周回数、ピット回数
『De Telegraaf(テレグラーフ)』は、F1公式タイヤサプライヤーであるピレリに近い関係者の話として、ピレリが鈴鹿で行われる日本GPの前に、至急タイヤ代金の支払いを行うよう警告を行ったことを「非公式に認めた」としている。
マレーシアの実業家トニー・フェルナンデスによって設立されたケータハムだが、今季中盤にはほぼ破たん状態に陥り、その後スイスに拠点を置く中東系投資家グループに売却されていた。
その新オーナーのもとでケータハムの運営に携わることになった首脳陣の1人であり、7月にチーム代表に就任しながら、わずか2か月で辞任したクリスチャン・アルバースの後を継いで新たにチーム代表となったマンフレディ・ラベットは、先週末のシンガポールで次のように語っていた。
「我々のチームはシルバーストン(イギリスGP/第9戦)でのレースには出られなかったと思っている。それは本当の話だ」
「新たなオーナーが運営に乗り出して以来、我々はシルバーストンでレースを行うだけでなく、シンガポールにもやってくることができた。だが、それは簡単な仕事ではないと言わざるを得ない」
「財政状況は決して楽ではない。我々は非常に深刻な状況に置かれたチームを相続したんだからね」
全チーム代表のアルバースが突然辞任したのは、ケータハムが負債の返済もおぼつかない状況であることを認識したためだとのうわさもささやかれている。
『De Telegraaf(テレグラーフ)』は、現在苦境に立っているケータハムが大きな債務を負っているのはピレリだけではないとし、次のように続けている。
「F1関係者の間では、ケータハムが今シーズン最後までF1にとどまることはないだろうとのうわさがしきりにささやかれている」