フェラーリ、来年からの3台エントリーに積極的「ショーとして大事」
各チーム2台ずつエントリーしているF1だが、フェラーリは3台エントリーさせることに積極的な姿勢を示した。
3、4チームが資金難に陥っている中、F1最高責任者のバーニー・エクレストンは、参加チームが減った場合は、早ければ2015年からトップチームが3台エントリーすることになるとF1シンガポールGP（21日決勝）で次のように話した。
「次の2、3レースではっきりするだろうが、（3台エントリーが）検討されているところだ」
最も危機的状況にあると見られているのがザウバーとケータハムの2チーム。さらにマルシャの状態も良好ではなく、ロータスについては支払いが滞っているという話が聞こえてくる。フォース・インディアも資金難を抱えていると報道されている。
しかし、3台エントリーにはほとんどのチーム代表が積極的ではない。
「絶対にそうならないことを願うよ」とフォース・インディアのチーム代表ビジェイ・マリヤは話す。
また、メルセデスAMGビジネス部門のエグゼクティブディレクターであるトト・ヴォルフも3台エントリーに前向きではない。
「われわれの場合、3台目を出すと総コストが約3200万ユーロ（約45億円）になってしまう」と『Speedweek（スピードウィーク）』に話している。
だが、マクラーレンのレーシングディレクターであるエリック・ブーリエは、「そこそこの台数」がグリッドに並ぶようにマクラーレンは3台目を走らせる「かもしれない」と答えている。
対照的なのがフェラーリで、喜んで来年から3台エントリーさせるという。
フェラーリの広報担当者はスペインの『AS』紙に対し、「F1が生き残れるかどうかではなく、ショーとして大事」だと答えている。
「失礼を承知で言わせてもらえば、人々はほかのクルマより、レッドブルやフェラーリやメルセデスAMGが3台走るほうを見たがるでしょう」
