F1最高責任者であるバーニー・エクレストンが、今季不振に悩む4年連続F1チャンピオンのセバスチャン・ベッテル(レッドブル)は「フェラーリにうってつけの男だ」と語った。
先週、レッドブルのベッテルとフェラーリのフェルナンド・アロンソのトレードが行われるという衝撃的なうわさが巻き起こったが、両陣営ともこのうわさを真っ向から否定している。
だが、ベッテルとは非常に親しいことでも知られるF1の総帥エクレストンが、消えかかったこのうわさにまた油を注ぐような発言をF1シンガポールGP(21日決勝)が開催されているシンガポールで行った。
「彼(ベッテル)が行きたいのであれば、セバスチャン・ベッテルはフェラーリにはうってつけの男だよ。彼はすべてにおいてぴったりの特性を持っているからね」
イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』にそう語ったエクレストンは、次のように付け加えた。
「彼はレッドブルとの間に長期の契約を交わしてはいるがね」
83歳のエクレストンは、注目を集めるようなドライバー交代が、危機的状況を迎えているフェラーリにとっては必要なことなのかもしれないと、次のように続けた。
「どんな環境であれ、変化することは健康的なことだよ」
「フェラーリがフェルナンド・アロンソと同じように期待を持てるドライバーがいると思うのなら、彼らは変化を起こすこともできるだろう」とエクレストンは結んだ。