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FIA、F1シンガポールGPは無線規制を緩和か

2014年09月19日(金)10:19 am

2014年F1も後半戦が本格化。第14戦シンガポールGPに向けてチームもドライバーも準備に余念がないなか、ピットとドライバー間の無線会話に禁止事項が設けられ、18日(木)はパドックで議論が白熱した。

金曜日からの走行を前に各チーム首脳が集まり、FIA(国際自動車連盟)のチャーリー・ホワイティングを囲んで会議を行なったのだ。

ドイツ『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌によると、ロータスのアラン・パーメインは次のように語った。「かなり長時間の話し合いになりそうだった」

禁止事項を設けるメリットは別として、導入を急ぐには無理があるとのメッセージを携えて会議に臨んだチームも。

ウィリアムズのパット・シモンズはいう。「どんなスポーツも、ある程度の指導は許される。サッカーでは監督が選手に延々と指示を与えるのに、誰もそれをとがめない」

「せめて2015年まで導入を待つべきではないだろうか」と、シモンズ。「そうすれば誰もが準備に時間をかけられる」

安全性を問題視するチームもあった。

ザウバーのベアト・ツェンダーは次のように語る。「目の前にあるスクリーンに突如、以前に比べて大量の情報が映し出されたら、ドライバーは情報を処理しきれず運転がおろそかになって、壁に衝突しかねない」

さらにツェンダーは続ける。「今までは、デフを労って走るようドライバーに注意していた。今後、それを忘れたドライバーは変速機を壊すことだってあり得る」

また、無線規制は小チームにとって不利だとツェンダーはいう。資金豊富なチームは、例えばすぐに最先端のシミュレーターで対応するからだ。

それに、今年はマクラーレン支給のLCD付き新ステアリングを使用しないチームもある。ディスプレイに映し出される情報量はおのずと限られ、図らずもシーズン中に導入した規制がドライバーの足かせになるのだ。

けっきょくFIAと各チーム代表の会議は、3時間40分の今季最長時間を記録した。

「答えより質問のほうが多かったね」とは、あるチーム代表の弁だ。

『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌によるとホワイティングは、チームの懸念を考慮すると約束した。もしかするとFIAは、規制緩和ぐらいは同意したのかもしれない。

決定は19日(金)の早い段階で下される。おそらくフリー走行一回目が始まる前だ。

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